いよいよ開幕を迎えたAFCアジアカップ。ここでは、『sportskeeda』による「今大会で見るべき10人のヤングスター」を見てみよう。
グエン・クアン・ハイ(ベトナム)
21歳/今大会背番号19
彼は2018年のことをずっと忘れないことだろう。
ベトナムは昨年1月のAFC U-23選手権で準優勝。夏のアジア競技大会では準決勝に進出。そして、12月にはAFFスズキカップで優勝を遂げた。
その全ての大会において、彼は大きな役割を担ったのだ。左利きのプレーメイカーで、スキルとビジョンに溢れているグエン・クアン・ハイは大舞台にも強い。
スズキカップで決めたようにフリーキックを得意としており、クロスや長距離からシュートにも優れる。その活躍によって、2018年の「アジア最優秀選手」にもノミネートされた。
アブドゥルラフマン・ガリーブ(サウジアラビア)
21歳/今大会背番号18
この若きアタッカーは、アル・アハリでの活躍により注目を集めた。
クラブの覇権に貢献して代表招集を受けると、昨年10月のブラジル戦で代表デビューを果たす。11月のイエメン戦でフルマッチを戦うと初ゴールを決め、アジアカップメンバー入りを勝ち取った。
ファン・インボム(韓国)
22歳/今大会背番号6
昨年のアジア競技大会で日本で撃破して優勝したU-23代表のメンバー。唯一の「軍人身分」として10番を背負い話題になった。
期待の攻撃的MFとしてフル代表デビューも果たすと、初ゴールも決めた。
その才能に目をつけたMLSバンクーバー・ホワイトキャップスがオファーを出したと伝えられている。その後、続報は聞こえてこないが…。
ムハナド・アリ(イラク)
18歳/今大会背番号10
彼は13歳でサッカーを始めたが、年齢詐称騒動のなかでその名が話題に。多くの議論の末、当局側が同姓同名の別人と混同していたことが判明した。
アル・ショルタに所属する彼はドリブル、フェイント、ボールコントロールで名を知られている。テクニックとフィジカルに優れ、ヘディングにも強く、そのスピードによってDFを打ち負かす。
昨年12月に代表デビューすると、サウジ戦で代表初ゴール。さらに途中投入されたアルゼンチン戦でも輝きを放った。
アニルドゥ・タパ(インド)
20歳/今大会背番号7
AIFF Elite Academyの出身者である彼はチェンナイインFCの主力が離脱したことで突如ブレイクの機会を得た。
また、レンタル先のミネルウァ・パンジャーブでも不可欠な存在に。チェンナイインに復帰した昨季はタイトル獲得に貢献してみせた。
今季はレギュラーに君臨しているが、チームは不調で彼自身もあまり輝けていない。インドで才能ある若手のひとりである彼は、今大会でどんなプレーを見せるだろうか(タイとの開幕戦でさっそくゴール)。
バサム・ヒシャム(カタール)
21歳/今大会背番号15
才能ある若手であり、セルタ、オイペンと欧州でのプレー経験もある。ただ、トップチームでの出場は叶わず、カタールに戻った。
その後、アル・ラーヤンでの活躍により話題を集めることに。右サイドバックだが、センターバックでも、中盤でもプレー可能。遠目からゴールを奪う能力もある。
ドストンベク・ハムダモフ(ウズベキスタン)
22歳/今大会背番号17
現在はロシアのアンジでプレーしているが、母国のFCブニョドコルでのプレーによって注目の存在に。
レフトウィングである彼はストライカーに決定的なボールを供給するほか、セットプレーのキッカーとしても非常に優れる。昨年のAFC U-23選手権日本戦でもゴールを決めた(動画35秒~)。
2015年に『AFC Young Player of the Year』を受賞した彼はウズベクの次の大物として期待されている。
スパチャイ・ジャイデッド(タイ)
20歳/今大会背番号22
10歳でフットボールを学ぶためにスウェーデンに渡った彼はそれ以降歩みを緩めていない。
180cmを超えるストライカーでスズキカップでも活躍を見せた。
そんな彼だが地元のコーチにチャンスを与えられるまでは、フットボーラーになることを夢見たことすらなかったという。その後スキルを磨き、強豪ブリーラム・ユナイテッドへと移籍した。
ハルファン・ムバラク(UAE)
23歳/今大会背番号21
“UAEのイニエスタ”とも呼ばれるMF。そのアシスト力は同国にとっての最高の武器のひとつだ。
アル・アハリで育成されたものの、チャンスを得るために移籍したアル・ジャジーラで真価を発揮。今季は13試合で8ゴール11アシストと大暴れ中。
UAEは開催国として新たな境地に達するために彼がベストなプレーをすることを期待している。
ウダイ・ダッバーフ(パレスチナ)
20歳/今大会背番号18
他国の才能ある若手選手とともに、彼にもスポットライトが当たることだろう。
国内クラブのヒラル・アル・クズでプレーするレフティはキルギス戦でイカした代表初ゴールを決めた。
そんなダバーは昨年のAFC U-23選手権におけるパフォーマンスで注目を集める存在に。3ゴールを決めて、同国史上初の準々決勝進出に貢献したのだ。
彼を含めたパレスチナ選手たちは今大会でのアップセットを狙っている。