サイバー犯罪対策 長崎県警で担当者会議 佐世保高専の学生が活動報告

ボランティアの活動内容を報告した辻さん(中央)=長崎県警本部

 サイバー犯罪に連携して対処しようと協定を結んでいる長崎県内の産学官14機関の担当者会議がこのほど、長崎県警本部で開かれ、長崎県警から「サイバーセキュリティボランティア」の委嘱を受けた佐世保工業高等専門学校(佐世保高専)の学生が、活動内容を報告した。

 長崎県警は2018年度から長崎県内の高校生と高専の学生計79人にサイバーセキュリティボランティアを委嘱。ボランティアは長崎県内の小中学校で講師を務め、児童生徒がトラブルに巻き込まれないように、インターネット使用時に注意すべきことを指導している。

 佐世保高専専攻科2年の辻海元さん(21)は、長崎県内の小中学校計8校を訪問し、トラブルから身を守る方法やネットが絡む犯罪の被害・加害について講義したことを報告。講師と受講者の双方に、セキュリティーに関する意識の向上がみられたとした。今後の課題として、説明に寸劇などを盛り込んで分かりやすく伝えることなどを挙げ、「ボランティアの間で反省点を共有し、講習会の拡大に取り組んでいきたい」と語った。

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