横浜市営地下鉄、午前10時に見合わせ区間運転再開 脱線から4日ぶり全線復旧

 横浜市営地下鉄ブルーラインの脱線事故で、市は10日、運転を見合わせている踊場―湘南台間で同日午前10時から運転を再開すると発表した。市営地下鉄は事故から4日ぶりに全線が復旧することになる。

 再開後、日中時間帯は全線でおおむね8分間隔の運行を行い、ラッシュ時は湘南台―あざみ野間ではおおむね12分間隔、踊場―あざみ野間は6分間隔でそれぞれ折り返し運行をするという。10日は終日、振り替え輸送などを継続するという。

 市交通局によると、車輪が沈み込み車両が傾いていた4、5号車をジャッキで持ち上げ、車輪をレールに戻す作業が9日午後までに完了。損傷の激しい枕木の交換やサードレールの復旧工事も10日午前2時ごろまでに終えた。

 一方、台車部分にひずみが発見された先頭車両の6号車は走行に問題がないことも判明。事故車両は同日の始発運行までの上永谷駅(横浜市港南区)近くの車両基地への移送を断念し、湘南台駅へ暫定的に停車する方針という。

 事故は6日早朝に発生。下飯田駅(同市泉区)を出発した始発の上り電車(6両編成)が線路上に放置されていた作業装置に乗り上げて脱線した。

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