洋上風力発電の専門人材を育成 長崎大学内にアカデミー設置

全国初 7月から受講者募集

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 NPO法人長崎海洋産業クラスター形成推進協議会は、長崎市文教町の長崎大学内に「長崎海洋アカデミー(NOA)」を設置した。NOAは洋上風力発電分野の専門人材を育成する全国初の機関。10月から社会人を対象に講義を始め、7月からホームページ上で受講希望者を募る予定。
 日本財団と県、長崎大、長崎総合科学大が資金を助成した。同協議会が運営する。
 洋上風力発電は今後、市場拡大が見込まれる成長産業の一つ。県内では五島市沖や西海市江島沖で大規模な洋上風力発電事業の計画が進んでいる。運転維持やメンテナンスなど産業の裾野が広く、県内の海運業や造船業、海洋土木業などにとっては大きなビジネスチャンスとなる。
 一方、実践的な技術やノウハウを持った海洋開発技術者が不足していることが課題に挙がる。産業の成長を妨げかねず、政府は2030年までに15年比5倍の約1万人に増やす目標を掲げる。NOAでは今後5年間で750人を育成する計画。
 本年度予定する講義は、洋上風力全般に関する幅広い知識を習得する「総論コース」や、洋上風力発電の事業者がプロジェクトを管理、業務遂行するための知識を幅広く学ぶ「事業開発コース」など四つのプログラム。10月以降、各プログラム2日間の日程で座学とワークショップを通して理解を深める計画。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、ウェブ開催の可能性も含めて準備を進めている。
 受講生は県内外から募る。参加企業の連携により、県内企業の海洋関連産業への参画を促し、雇用創出や地域産業の振興につなげていく。受講料は今後詰める。
 長崎海洋産業クラスター形成推進協議会は「海洋産業分野の教育やネットワーク構築の拠点にしていきたい」としている。