延期の「県学力調査」7月実施へ

 定例県議会は25日、総務、文教厚生、農水経済、環境生活建設の4常任委員会が始まった。県教委は文教厚生委で、新型コロナウイルスの影響で延期になっている県独自の県学力調査について、7月中に実施するよう各市町教委へ依頼したことを報告した。
 県学力調査は例年、全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)に合わせて実施。本年度は4月16日に予定していた全国学力テストが中止となり、県教委は独自調査の実施について判断を見送っていた。
 実施を決めた理由について、池松誠二教育長は各市町教委の意向を踏まえた上で「児童生徒の学習の定着状況を把握し、今後の学習指導に生かす貴重な機会」と説明した。
 県教委義務教育課によると、対象の学年と教科は小5が国語と算数、小6が理科。中2が国語と数学、中3が英語。各市教委を通じて全小中学校に実施を依頼した。実施日については、各学校で自由に設定してもらう。また、中止となった全国学力テストの問題冊子(中3国数、小6国算)の活用も促した。
 例年、調査結果は県教委が取りまとめ、各市町の正答率を公表している。本年度分の公表はしない方針で、参考値として各校に県平均や自校の正答率を伝えるという。

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