マンエナジーソリューションズジャパン(横浜市)のニコラス・ブラベック統括部長(44)に、佐世保への進出理由や今後の抱負を聞いた。
-なぜ佐世保に進出したのか。
弊社のエンジンは、米海軍の艦船や海上自衛隊の護衛艦、海上保安庁の巡視船、民間のフェリーなどに採用されている。九州は離島が多くフェリーの運航も盛ん。また、佐世保には米海軍や海自、海保などが集まっているので、拠点を置くことで迅速にメンテナンスの対応がしやすい。
-東洋トラスト特機との提携合意のメリットは。
2点ある。1点目は、地元企業の協力により佐世保での仕事をスムーズに進めることができる。2点目は、既に米軍や防衛省向けの仕事の実績がある東洋トラスト特機をはじめとした防衛関連企業と協業することで、相互の利点を生かした相乗効果を期待できる。
-佐世保に与える影響は。
佐世保の企業とともに仕事をするつもりだ。船会社に佐世保でエンジンのメンテナンスができることをアピールすれば、一般商船関係の仕事も増えると思う。そうすれば地域の雇用創出にもつながる。佐世保に根付きたいと考えているため、大学や高校とも連携して弊社の技術を知ってもらう機会をつくり、人材育成にも貢献したい。