タイガース・ジマーマンがIL入り 今季絶望の可能性も

ジョーダン・ジマーマンはタイガースとの5年1億1000万ドルの契約のラストイヤーを迎えているが、今年1試合も登板できないままタイガースでのキャリアを終える可能性が出てきた。タイガースは日本時間7月19日、ジマーマンを右前腕痛により45日間の故障者リストに登録したことを発表した。

2012年から2015年までナショナルズで4年連続2ケタ勝利をマークし、5年契約でタイガースに加入したジマーマンだったが、移籍後の4年間で規定投球回に到達したシーズンは1度もなく、移籍1年目の2016年に記録した9勝が最多。勝利数は毎年減少し、昨年は23試合に先発して1勝13敗、防御率6.91という悲惨な成績に終わった。20先発以上で1勝以下かつ13敗以上は、1900年以降では4人目のことだった(4人のなかで防御率はワースト)。

右前腕痛は昨年から続いており、夏季キャンプでも思うようなピッチングができない状態が続いていた。しかし、手術を受ければ2020年シーズンの登板は絶望となり、現在34歳であることを考えるとキャリア終了に直結する可能性もあるため、ジマーマンは手術を受けずに治療することを決断。ロン・ガーデンハイアー監督は、ジマーマンが今年復帰してマウンドに上がる可能性を排除していない。

シーズンが60試合に短縮されたことにより、通常60日間の故障者リストも45日間に短縮されており、ジマーマンはシーズン終盤に復帰できる可能性がある。しかし、ケーシー・マイズら有望株のシーズン途中でのメジャー昇格が予想されており、もし復帰できたとしても、今年限りでチームを去ることが確実なジマーマンに先発のチャンスが与えられるかどうかは不透明だ。

タイガースは、ダニエル・ノリスが新型コロナウイルスの陽性反応によりチームに合流できておらず、トミー・ジョン手術から戻ってくるマイケル・フルマーは慎重な調整が続いている。ジマーマンの離脱により先発投手の頭数が不足しており、ガーデンハイアーは先発ローテーションの一角にオープナーを起用する可能性を示唆した。

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