MotoGP:マルケス、決勝のクラッシュで右上腕骨を骨折して手術へ。第3戦は欠場か/第2戦スペインGP

 7月19日、レプソル・ホンダ・チームは、ヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで行われたMotoGP第2戦スペインGPの決勝で転倒を喫したマルク・マルケスが右上腕骨を骨折したことを明らかにした。

 MotoGPクラス初戦となったスペインGP決勝の序盤にトップに立ったマルケスは、ペースを上げて後続を引き離そうとしたが、4コーナーでバランスを崩す。スーパーセーブ見せるもコースアウトして16番手までポジションを落とした。

2020MotoGP第2戦スペインGP:マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)

 その後、マルケスはファステストラップを記録しながら追い上げ、残り4周で3番手にまで順位を上げた。しかし、3コーナーでハイサイドを喫して路面に叩きつけられ、大クラッシュしてしまった。

 マルケスは転倒後、メディカルセンターに運ばれ検査を受けると右上腕骨の骨幹が横骨折していることが判明。頭部や胸部に外傷はないというが、12時間は経過観察を続けるという。

 マルケスは翌20日にはバルセロナのデクセウス病院に行き、火曜日に手術を受けるという。

 翌週の7月24~26日にはヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで2週連続となる第3戦アンダルシアGPが開催される予定だが、上腕骨の骨折はディフェンディングチャンピオンのマルケスには大きな痛手となるだろう。

 また、チームは手術後の情報は明らかにするとアナウンスしており、欠場の可否はそこでわかることになるだろう。

 アレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)は予選で転倒して右肩を骨折、カル・クラッチロー(LCRホンダ・カストロール)はウォークアップ走行で転倒して脳震盪と首を痛めたことで第2戦スペインGPを欠場している。新型コロナウイルスの影響により7月から11月に13戦と過密日程が続くため、ひとつの怪我でチャンピオンシップを離脱しなければならない可能性がある。

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