MotoGP:マルケスに出走許可を与えた理由をメディカルディレクターが説明「不思議に思えるが、彼は右腕を完璧に動作させた」

 7月23日、チャンピオンシップのメディカルディレクターを務めるアンヘル・チャルテ医師はMotoGP第3戦アンダルシアGPのメディカルチェックを通過したマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)に出走許可が与えられた理由を説明した。

 マルケスは19日にヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで開催された第2戦スペインGPの決勝でクラッシュを喫して右上腕骨を骨折した。翌20日にバルセロナに移動し21日に骨折した上腕骨の手術を受けた。

 マルケスは右上腕骨をチタンプレートで内部固定し、最長48時間入院。2日後の23日の朝にヘレスに再度戻りメディカルチェックを通過。第3戦アンダルシアGPの出走に適していると宣言された。

MotoGP第3戦アンダルシアGPの出場を目指してヘレスに戻ったマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)

 チャンピオンシップのメディカルディレクター、アンヘル・チャルテ医師はマルケスに出走許可が下りた理由を説明した。

「ご存知のとおり、マルク・マルケスは、転倒により右上腕骨の骨幹が横骨折してしまい怪我に苦しんだ。医療規則に定義されているように、手術から48時間後には、レースの参戦を目的に医学的評価を要求する権利がある」

「今日(23日)、診察室に来て、このタイプの怪我に伴うすべての動きを試したが、彼は完璧に動作を行うことができた。右腕の機能障害や痛みの兆候がなかったことから、不思議に思えるが、徹底的な診断に対してポジティブな結果だった」

「それはライダーが完璧にレースの準備ができていることを証明する。どの程度の割合であるかはわからないが、このタイプの怪我に対する厳しいメディカルプロトコルを満たした」

MotoGP第3戦アンダルシアGPのプレイベント プレスカンファレンスに登場したカル・クラッチロー(LCRホンダ・カストロール)

 また、左手の舟状骨を骨折したカル・クラッチロー(LCRホンダ・カストロール)、右の上腕骨頭の骨折と左肩の肩甲骨亜脱臼を負ったアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)も怪我を負った場所に伴う診断を受けたがパスしたことで第3戦アンダルシアGPの出場許可が下りている。

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