長崎県内大雨、崖崩れ相次ぐ 壱岐・石田で24時間288ミリ

のり面が崩壊し、土砂に埋まった県道=27日午後0時12分、壱岐市芦辺町

 活発な梅雨前線の影響で、26日から27日にかけ長崎県内は大雨に見舞われ、各地で崖崩れが発生した。長崎地方気象台によると、壱岐市石田では27日午後6時半までに、24時間雨量として観測史上最大となる288.5ミリを記録。28日にかけ非常に激しい雨が降る恐れがあるとして、気象台は警戒を呼び掛けている。
 27日は県内各地に大雨警報や大雨洪水警報が出された。気象台によると、26日午前0時の降り始めから27日午後4時までの降水量は、壱岐空港285.5ミリ、壱岐市芦辺165ミリ、諫早135.5ミリなど。
 県によると、壱岐市芦辺町では県道沿いののり面が幅約40メートル、高さ約15メートルにわたって崩壊。佐世保市有福町でも市道近くの崖が幅約20メートル、高さ約20メートルにわたり崩れた。いずれの道路も全面通行止めとなった。
 長崎市西山3丁目では民家裏の石垣が幅約10メートル、高さ約2.5メートルにわたり崩れ、屋根の一部が壊れた。住民の女性は「大きな音がして、外を見ると石垣が崩れていた。初めてのことで動揺している」と話した。

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