有望株・ピアソンがついにデビュー シャーザーとの投げ合いへ

球界最高の有望株の1人、ネイト・ピアソン(ブルージェイズ)が日本時間7月30日のナショナルズ戦でついにメジャーのマウンドに立つ。チャーリー・モントーヨ監督は同28日の試合後、ピアソンが同30日に先発する予定であることを公表。「彼には無限の可能性がある。彼が投げるチャンスを得られて私も嬉しいよ」と語った。デビュー戦で投げ合う相手はメジャー屈指の好投手、マックス・シャーザーだ。

「MLB Pipeline」が公開しているプロスペクト・ランキングでピアソンは球団1位&全体8位にランクイン。100マイルに達する速球を武器に、将来のエース候補としてチームの内外から大きな注目を集めている。昨年はA+級、AA級、AAA級の3階級合計で25試合に先発して101.2イニングを投げ、5勝4敗、防御率2.30、119奪三振をマーク。被打率.176と相手打者を圧倒しただけでなく、与四球率2.39が示すように安定したピッチングを展開した。ピート・ウォーカー投手コーチ(元横浜)は「彼は今していることと違うことをする必要はない」とピアソンの実力を認めている。

ブラディミール・ゲレーロJr.を筆頭に、ボー・ビシェット、キャバン・ビジオなどチーム再建は野手が先行している感のあるブルージェイズ。そのなかで将来のエースとして大きな期待を背負っているのがピアソンだ。このピアソンが次代のエースとして早い段階で独り立ちできるようなら、ブルージェイズの将来の展望は一気に明るくなる。

デビュー戦でピアソンの前に立ちはだかるのがサイ・ヤング賞3度の実績を誇るシャーザーだ。ピアソンは「マックス・シャーザーと投げ合うことができるのは楽しみだ。彼は球界最高の投手の1人だし、僕は彼に憧れて成長してきたからね」と語る。「彼と対戦できるなんてクールだね。昨年のワールドチャンピオンと対戦するのが楽しみだよ」とシャーザーとの対戦を心待ちにするピアソン。いったいどんなピッチングを見せてくれるのだろうか。

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