鷹モイネロが驚異4戦9K、オリ助っ人は本領4発8打点…パ週間ベストナインは?

ソフトバンクのリバン・モイネロ【画像:パーソル パリーグTV】

ロッテと日本ハムが3勝2敗1分と勝ち越した第10週

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で3か月遅れて開幕したプロ野球は、6月19日の開幕から2か月が経過した。各チームが50試合超を消化し、セ・リーグは巨人、パ・リーグはソフトバンクが首位に立っている。

開幕から2か月が経過した8月17日から8月23日までの1週間の選手成績を検証し、Full-Count独自に週間ベストナインを選出した。今回はパ・リーグ第10週だ。

【パ・リーグ現在の順位表】
→1 ソフトバンク 56試合31勝23敗2分
↑2 ロッテ 56試合30勝24敗2分 1.0
↓3 楽天 56試合29勝24敗3分 0.5
→4 日本ハム 56試合27勝26敗3分 2.0
→5 西武 54試合23勝29敗2分 3.5
→6 オリックス 56試合19勝33敗4分 4.0

【第10週パ・リーグ】
1 ロッテ 3勝2敗1分
1 日本ハム 3勝2敗1分
3 西武 3勝3敗
3 オリックス 3勝3敗
5 ソフトバンク 2勝3敗1分
5 楽天 2勝3敗1分

第10週のパ・リーグは各球団がほぼ五分で白星を分け合う形となった。ロッテと日本ハムが3勝2敗1分、ソフトバンクと楽天が2勝3敗1分だったものの、大きな勝ち越しも負け越しもなし。順位ではロッテが楽天を抜き、2位に浮上した。最下位のオリックスは西村徳文監督が辞任。中嶋聡監督代行が指揮を執るようになり、3連勝としている。

鷹モイネロは4試合を無失点、12アウトのうち9つを三振で奪う圧巻投球

【第10週パ週間ベストナイン】
先発 涌井秀章(楽天)
救援 モイネロ(ソフトバンク)
捕手 森友哉(西武)
一塁 中田翔(日本ハム)
二塁 外崎修汰(西武)
三塁 福田周平(オリックス)
遊撃 小深田大翔(楽天)
左翼 吉田正尚(オリックス)
中堅 柳田悠岐(ソフトバンク)
右翼 田中和基(楽天)
DH ジョーンズ(オリックス)

パ・リーグ第10週で特に活躍が際立ったのは楽天の田中。日本ハムとの6連戦では4度のマルチ安打、3度の猛打賞を記録し、23打数13安打、打率.565、1本塁打5打点と活躍した。開幕は出遅れたものの、1軍昇格後は結果を残している。楽天からは遊撃でルーキーの小深田も選出。この1週間は打率.321と結果を残した。

楽天に勝ち越した日本ハムからは主砲の中田を選出。週間打率こそ.240だったが、3本塁打を放ち、リーグトップの8打点と勝負強さを発揮した。日本ハムでは渡邉諒内野手、松本剛外野手が打率.474、471と好成績だったものの、他球団の同ポジションで活躍した選手が多かった。

その渡邉の二塁と松本の外野には活躍した選手が数多くいた。二塁では西武の外崎の活躍が目立った。外崎はこの1週間で24打数12安打、打率5割をマーク。4試合でマルチ安打を記録している。外野は前述の田中のほか、オリックスの吉田正とソフトバンクの柳田を選んだ。

吉田正も外崎と同様に打率5割を記録。今季の打率を.372に上げて首位打者争いのトップに浮上した。柳田は週間打率は.318と松本に劣るものの、3本塁打6打点と勝負所での一打が光った。苦手ロッテとの戦いで苦戦するチームにあって、窮地を打開する働きを見せた。

捕手では西武の森が打率.346と好調。シーズン前半は不振だった森だが、ここに来て状態を上げてきている。三塁にはオリックスの福田を入れた。二塁が本職の福田だが、中嶋聡監督代行の下では3試合のうち2試合に三塁でスタメン起用され、この1週間は打率.318と気を吐いた。またオリックスではジョーンズが3戦連発、4本塁打でトップタイの8打点と活躍した。

最後に投手では先発に楽天の涌井を選出。今季ロッテから加入した右腕は19日の日本ハム戦で8回4安打1失点という好投を見せて開幕8連勝を達成した。救援はソフトバンクのモイネロ。第10週は4試合に登板して無失点に封じて1勝2ホールド。奪った全12個のアウトのうち、三振で9つを奪う驚異の投球内容だった。(Full-Count編集部)

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