佐世保、相浦署統合で県警 市に旧市民会館跡地を打診 市議会総務委

 佐世保、相浦両署を統合し、新たな警察署を設置する県警の方針を巡り、佐世保市は8日の市議会総務委員会で、県警から新警察署の設置先として、市が所有する旧市民会館跡地(花園町)などの土地提供が可能かどうか打診があったと明らかにした。
 県警は両署の老朽化や捜査力の集約などを理由に新警察署の整備を検討している。
 市によると、打診があったのは同跡地と旧花園中の一部計約8750平方メートル。県警側は、交通アクセスが優れているほか、市役所などの主要官公庁や米海軍佐世保基地、中心商店街に近く、市民にとって利便性が高いことから新警察署の立地に適していると説明したという。
 県警は、市の同意を得た上で関連費の予算計上に向けた手続きを進める。
 市はまちづくり構想で同跡地周辺を、防災や防犯の課題解決などにつなげる「公益利用ゾーン」と位置付け、土地活用の方法を模索している。県警の打診に対し、市は「検討に値する」とし、本格的に協議を始める考えを示した。

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