地方に活力与える政治、期待する声 菅内閣発足 県民反応

 菅新内閣に対し、長崎県民からは地方に活力を与える政治を期待する声が聞かれた。
 南島原市の会社役員、木村優仁さん(69)は「東京一極集中を解消するため、国の機能を分散して地方に権限を与えてほしい。国民の生活を守り、未来が見える政治を期待する」。平戸市の2児の母親、小楠まさみさん(44)は「若者が地元に残って頑張ろうと思えるよう、地方が潤う政治をお願いしたい」と話した。
 西海市の地域商社役員、宮里賢史さん(31)は、人口減少の中で地方創生を進めるには若者や女性の力が不可欠と主張。「若者が挑戦しやすい社会をつくってほしい」と求める。西彼時津町の大学4年生、柳澤透希さん(22)は「新型コロナウイルスの影響でリモート講義が多かったため、十分に学べなかった人も多い。今年だけでも授業料を抑えるような施策を。国は大学生のことをきちんと考えてほしい」と注文を付けた。
 壱岐市の鮮魚店経営、大杉益弘さん(66)は「誰が首相になっても政策は代わり映えしないのでは」と冷ややか。新上五島町の会社経営、中山強さん(58)は「離島は水産が基幹産業。後継者を育てるため、水産業を魅力あるものにしてほしい」と求めた。

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