美しい女性へ“変身” プロ20人が総合プロデュース メークやネイル…睡眠など 12月にSNSでお披露目会

“変身”するヒロインに選ばれた角さん(手前)と運営委の(左から)塚本さん、菊池さん、阿納さん=佐世保市万津町、「BRICK MALL SASEBO」

 佐世保市や同市にゆかりのある美容のプロたちが、オーディションで選ばれた女性を外見も内面もさらに美しく生まれ変わらせる企画「未来プロデュース」に取り組んでいる。各分野のプロ総勢約20人が3カ月かけて、対象の女性に睡眠やヘアメーク、ネイルなど美に関して総合指導。12月にお披露目会が予定されている。
 同市でSNSコンサルティング事業を運営する塚本凌さん(29)、美容師の阿納祐生さん(29)、町おこし企業の従業員、松永叡さん(29)の3人が今年5月に発案した。
 この時期、新型コロナウイルスの感染拡大で閉塞(へいそく)感が世の中に漂っていた。「佐世保でも面白いことができると証明したい」「美容の可能性を広げたい」「新型コロナ禍で空いた時間を有効に使いたい」…。こうしたさまざまな思いから企画が生まれ、動きだした。
 イベント請負会社を経営する菊池麻美さん(28)らも加え、運営委計8人で検討を重ねた。市内外で活動する美容のプロたちに声を掛けると全員「面白いね」と趣旨に賛同。八つの事業者がダンス、メーク、まつげエクステ、ヘアメーク、睡眠、ネイル、ファッション、エステの計8部門の施術と指導を対象者に無償で行うことに同意した。
 対象者として応募があった市内の20~40代の女性計約50人の中から7月にオーディションで選ばれたのは、鹿児島県出身で4月から佐世保市で暮らす角美佳さん(23)。選考理由は「応募者全員から熱意が伝わり、選考は悩ましかったが、角さんの変わりたい気持ちがずばぬけていた」(関係者)。角さんは「ずっと変わりたいと思っていたから、この企画は私のためのものだと思った」と喜びを語る。
 運営委は8月末、「どう変身したいか」について角さんにカウンセリング。その結果を各分野のプロたちと共有し、9月1日から各店舗やオンライン上での施術や美容指導が始まった。「最終的に自分でできる、自分できれいになれるということが目標。そこが他の美容の企画と違うところ」と塚本さん。
 運営委は美容関連以外でも角さんの相談に乗ったりして親身にサポート。角さんは「佐世保の温かさや人のつながりの大切さを感じる。外見もさることながら内面のポジティブな変化がすごい」と感想を語る。
 美容師の阿納さんは「対象者に寄り添って企画を進めていくのは佐世保だからできること。地方だからできる可能性を開拓していきたい」と意気込みを話す。

未来プロデュースのインスタグラムQRコード

 12月1日、インスタグラムでお披露目会を生配信する予定。施術、指導内容などは動画投稿サイト「ユーチューブ」やインスタグラムで配信中。「未来プロデュース」で検索できる。


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