子ども部屋の収納方法。小学生でもできる整理整頓のコツやおすすめ収納アイテムを紹介

子どもが小学生になるタイミングに合わせて、子ども部屋を用意するご家庭も多いと思います。散らかりやすい子ども部屋も、片付けやすい収納の仕組みを作れば、ちゃんと自分で片付けるようになるかもしれません。この記事では、自分で片付けできるようになる収納のコツやポイント、おすすめの収納アイテムを紹介していきます。

子ども部屋の収納で気をつけるポイント

子どもが自分で片付けられる部屋にするには、まずは子どもでも片付けやすい環境を整えなければなりません。子供部屋の収納を考えるときに、気をつけるべきポイントを紹介していきます。

片付けやすさで収納家具を選ぶ

子ども部屋の収納家具は、実際の動きを想像したうえで、可能な限り少ないアクションでものの出し入れができるものを選ぶことがポイントです。何か片付けるときにいちいち扉を開けなければならない、手前のものをどけなければ収納できないなど、片付けるのにアクションが多いとだんだん面倒になって出しっぱなしにしてしまいます。収納家具を選ぶときには、ワンアクションで自分の持ち物を片付けられるタイプを選ぶようにしましょう。

子どもの身長に合わせて選ぶ

収納家具は、子どもの身長に合わせて選ぶことも大切です。身長より高い収納家具だと、出し入れするのに踏み台を使わなければならず、結局面倒で片付ける習慣がつかなくなってしまいます。子どもの身長に合わせた低めの収納を選ぶと、自分の持ち物を快適に出し入れができるため、片付けもスムーズに行えます。

成長に合わせて長く使えるものを選ぶ

子ども用とはいえ、家具はそうそう頻繁に買い換えるものではありません。せめて小学校に通っている6年間は使い続けてほしいと思うものです。また、子どものために家具を買うのなら、少しでも質が良くて長く大切に使ってもらえるものを選びたいと考える方も多いでしょう。

子どもが使う家具には、高さを少しずつ変えられるもの、組み直して縦にも横にも使えるものなど、成長に合わせて長く使えるような工夫がされたものがたくさんあります。そういった家具を選べば、片付ける習慣を育てることはもちろん、ものを大切に使う心も同時に育めるのでおすすめです。

定位置を決める

部屋を整理整頓するコツは、収納するものによって収納場所や置き場所をきちんと決めておくことです。片付けが習慣づくまで棚やカゴの前面にラベリングをしておくのもいいでしょう。どこに何を収納すればいいのかひと目で分かるので、片付けがスムーズに進みます。学校の準備をするときも、必要なものを探しやすく、時間の短縮にもなるのでおすすめです。

定期的に物の量を見直す

小学生の子どもの荷物は、大人が考えているよりも多いものです。しかも学年が上がるに従って、どんどんものが増えていきます。いつの間にか用意した収納にものがパンパンに詰まってしまい、何があるのかすら分からなくなってしまうこともあるでしょう。

そんなことにならないように、部屋にあるものは定期的に見直して、いるものといらないものを整理しましょう。教科書は去年と今年の2年分だけ残して処分するなど、学年が上がるタイミングで必要なものだけを残しましょう。また、おもちゃはひとつ新しく買うならひとつ手放すなどルールを決めて、物量を常に一定でキープできるようにするのがおすすめです。

子ども部屋収納アイデア実例【ランドセル】

それではここからは、子どもの持ち物別に収納のアイデア例を紹介していきます。まずはかさばって場所を取ちがちなランドセルの収納を見てみましょう。

スタッキングシェルフに収納

子どもの成長に合わせて自由に組み替えができるスタッキングシェルフは、子供部屋にはぴったりの収納家具です。ランドセルは、家に帰ってきてからポンっ!と置いて片付け終了となるように、棚の上を定位置にしておくことがおすすめです。

棚の中に収納したほうがスッキリ見えるのでは……と思ってしまいますが、入れるのも取り出すのも、特に低学年の子どもには大変です。また、ランドセルは背中に背負って長い距離を歩くので、意外と汗を吸っています。湿気がこもらないようにするためにも、棚の上に置くのがいいでしょう。

折りたたみラックに収納

konoasa_iさんのインスタグラムより

簡単に折りたためるこんな折りたたみラックなら、必要がなくなれば折りたたんで片付けられるので便利です。ランドセルを置くにも十分なスペースと強度があるうえ、ボックス型になっていないので通気性もあります。ファイルボックスなどを活用すると、教科書などもまとめることができるのでおすすめです。

キャスター付きワゴンに収納

antoko1173さんのインスタグラムより

移動が可能なキャスター付きワゴンは、ランドセルの収納におすすめのアイテムです。部屋の家具配置に合わせて簡単に設置できるのがメリットです。教科書を入れ替えるときには、本棚までワゴンごと移動させて準備ができます。棚の下面はメッシュになっていて、通気がいいためランドセルの収納におすすめ 。下段には、帽子や手提げなど収納するといいでしょう。

収納棚の横にかける

収納棚の横にフックを取り付け、ランドセルをかけるようにするのもおすすめの収納方法。棚の上ではなく横にランドセルをかけるようにすれば、棚のスペースを丸々収納だけに使えるようになるのがポイントです。

子ども部屋収納アイデア実例【教科書】

学年が上がると数が増えて厚くなっていく教科書。翌日の時間割りに合わせて準備したり、宿題をするのに取り出したりと、頻繁に出し入れが必要になるため、教科ごとに取り出しやすい収納にすることがポイントです。

カラーボックスに収納

シンプルなカラーボックスは、本棚として使用するのにもおすすめのアイテム。種類や色も豊富なため、部屋の雰囲気にあったものを選べます。仕切りをうまく利用して、教科ごとに区分けしておくと片付けるのも取り出すのも分かりやすいのでおすすめです。

アクリル仕切りスタンドに収納

keikei_natuさんのインスタグラムより

ブックエンドで仕切って教科書を並べるだけでは、雪崩をおこしてしまいがち。本棚にアクリル仕切りをはめ込んでおくと、教科書が倒れたり、ヨレヨレに曲がったりしてしまうこともありません。教科ごとにラベルを貼っておくことで、翌日の時間割りを合わせるのも楽になるのでおすすめです。アクリル仕切りは無印良品や100均で購入できます。

ファイルボックスに収納

sao177s1さんのインスタグラムより

ファイルボックスも、教科書収納には優秀なアイテムです。教科ごとにファイルボックスを用意して、前面にラベルを貼っておけば収納場所を間違えることもありません。ファイルボックスは100均などでも手軽に入手が可能です。幅の広いものや細いものなど種類も豊富なので、スペースや好みで選ぶといいでしょう。

子ども部屋収納アイデア例【洋服】

子どもが成長してくると、洋服も増えてきてしまいます。女の子はどんどんおしゃれに興味が出てくるし、男の子も野球やサッカーなどをするようになるとユニフォームなどの収納場所も必要です。シワにならないよう、できるだけハンガーにかけてつるしたいけれど、スペースが足りない……といった悩みも出てくるでしょう。ここからは子ども部屋での子ども服の収納アイデアを紹介します。

ハンガーラックに収納

azu_home48xさんのインスタグラムより

ハンガーにかけた洋服を、さっと収納できるハンガーラックは子ども服を片付けるにはおすすめのアイテムです。洗った洗濯物をたたむ必要もないので、干した洗濯物を取り込んだらそのまま片付けられる便利さも見落とせません。ハンガーラックに洋服をかけておくと、着ていく服を選びやすいのもうれしいポイント。お気に入りの帽子もフックにかけて、洋服と一緒にハンガーラックに吊るしておくと、ディスプレイにもなるのでおすすめです。

おしゃれなボックスで着替え服収納

翌日の着替え服は前日にゆっくり決めておいて、おしゃれなボックスにまとめて収納しておくのもおすすめです。朝起きて洋服を選ぶ時間がなくなるので、時短にもつながります。前日ならゆっくり時間をかけて洋服を選べるので、おしゃれのセンスも磨けるかもしれません。

カラーボックスと突っ張り棒で手作りハンガーラック

衣類の収納スペースが足りないときには、カラーボックスに突っ張り棒を取り付けると、簡単にハンガーラックが作れます。3段のカラーボックスなら、高さが100cm前後のものが多いため、十分な高さを確保できるでしょう。同じ種類のカラーボックスを2個並べ、片方はハンガーラックに、もう片方は収納スペースとして活用すると、まるでセットの収納家具のように使えます。

衣装ケースでたっぷり収納

minapon1018さんのインスタグラム

兄弟が多い、おしゃれ好きで洋服の数が多いなら、衣装ケースが便利です。衣装ケースには服の種類や、子どもの名前のラベルを貼るなどして収納しやすくしておくことがポイントです。自分の洋服を自分でしまう習慣がつくきっかけになるかもしれません。

子ども部屋収納アイデア実例【学習用品・小物】

学習用品や小物も、どんどん増えてきてしまって何がどこにあるのか分からなくなってしまいがち。勉強道具は、場所をちゃんと決めて収納することがポイントです。小物類はディスプレイ感覚で見せる収納を心がけると、楽しく片付けができます。

有孔ボードで見せる収納

学習机の前に有孔ボードをつけて、棚をつけたりフックをつけたりすることで小物を収納できます。引き出しにバラバラになっていた小物たちを「見せる収納」で並べて配置しディスプレイ。取り出すのはもちろん使ったあとの片付けも楽しくになります。有孔ボードはホームセンターなどで手に入ります。

カラーボックスに引き出しやボックスを組み合わせる

カラーボックスを引き出しやボックスなどで区切って使うと、学習用品や小物類がすっきり片付けられて便利です。ランドセルと教科書の収納をまとめると、学校の準備も楽になるでしょう。

整理トレーで引き出しもすっきり

_.akiko._さんのインスタグラムより

引き出しは、整理トレーを活用するとすっきりと片付けられます。小物ごとに区切るようにして、置き場所を決めておくのが整理整頓のコツ。整理トレーは100均などでも種類豊富なので、引き出しにぴったり収まるサイズのものを探しましょう。

子ども部屋収納アイデア実例【おもちゃ】

小さい頃から大切にしてきたおもちゃは、思い出深くて捨てられないものばかり。おもちゃはこまごましたものはボックスにまとめて、大切なものや思い出深いものはディスプレイして見せる収納にするのがおすすめです。ここからはおもちゃの収納アイデアを紹介します。

IKEAの収納ボックスに収納

IKEAのトロファストは、小さなものから大きなものまであらゆるおもちゃを収納できる優れもの。中身が見えないのでごちゃごちゃした印象になりません。ボックスは色もサイズも豊富にそろっているうえ、フレームとセットになっているので部屋の雰囲気に合わせて選べます。

小さいおもちゃはふた付きバケツに収納

ミニカーやブロックなど、ゴチャゴチャしがちな小さなおもちゃは、バケツに入れて保管するようにしましょう。バケツも蓋付きのものを選ぶようにすると、見た目もすっきりするのでおすすめです。バケツ収納なら、ひとつひとつ並べる手間もいらず片付けが簡単です。ふた付きバケツならホコリの心配もありません。

壁に収納スペースを作ってディスプレイ収納

壁に専用の収納スペースを作ってディスプレイ収納をするのもおすすめです。コルクボードや有孔ボードなどを活用して、専用スペースを作ってあげましょう。成長してもう遊ばなくなったようなおもちゃも、インテリアの一部としてディスプレイすれば、ものを大切にする心が育つでしょう。

子ども部屋がなくてもゾーニングで専用スペースを作る

ご家庭によっては、スペースの事情で子ども部屋がないケースもあるでしょう。そんな場合でもちょっとした工夫をすれば、子ども専用のスペースを作れます。部屋として囲われていなくても、自分専用のスペースが与えられるのは子どもにとってはうれしいもの。自分のスペースをきちんと片付け管理することを教えるためにも、小学生になったら専用スペースを用意してあげるのがおすすめです。

ラグを敷いて子ども専用スペースに

ritsuko_kuniiさんのインスタグラムより

リビングルームなどの一角にラグを敷くだけで、そこは立派な子ども専用スペースに早変わりです。専用のラックなどを用意すれば、教科書や学用品の片付けにも困りません。勉強はダイニングテーブルを利用すれば、低学年のうちは子どもの宿題を見てあげながら夕食の支度もできます。

木材リメイクで間仕切り

tsukushi5785さんのインスタグラムより

木材をリメイクして、間仕切りを作るのもおすすめです。しっかり囲んでしまわなくても、ほんの少しの間仕切りがあるだけで、なんとなくプライベートな空間は演出できるものです。リビングを間仕切って、ちょっとしたスペースを用意してあげましょう。

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