散らかりがちな書類をどのように整理するか?収納アイデアとコツを紹介

ペーパーレスが進んでいる昨今ですが、家電の説明書や保証書、郵便物に学校からの書類……紙で保管しなくてはならないものは、まだたくさん存在しています。気付けばいつから保管しているのかわからない書類が溜まり、片付けにも困ることも。使用頻度が高い小さな書類はあちこちに散らかって、片付けが面倒くさく感じることも少なくありません。

そこで今回は、散らかりがちな書類の整理整頓のポイントについて紹介します。記事の後半では、書類収納アイテムと収納アイテムのDIY方法も紹介しているので、あなただけのおしゃれでスタイリッシュな書類整理スペースを作りましょう。

【書類整理の基本】まずは分類から

家の中にある書類といえば、家具・家電の保証書や取扱説明書をはじめ、学校・幼稚園や地域に関するお知らせなどがあります。こまめに整理しているつもりでも、気付けばたくさんの書類が溜まりがち。いろいろな場所にしまっていたり、分類ができていないこともあるはず。まず、家の書類を整理するには、種類ごとに分類してわかりやすくしていくのがおすすめです。

必要頻度や種類に応じてカテゴリ分けをする

書類を分類していく前に、どのような書類があるかをチェックする必要があります。すでに廃棄した家電の説明書など、今後使用する予定がない書類は捨てましょう。書類の整理整頓は、1カ月に1回程度見るもの、年に数回しか見ないもの、普段はほとんど見ないが必要なもの、など「見る頻度」で分類するのがコツです。

例えば保管が必要な保証書は、製品に不具合が発生したり修理に出したりするときしか使用しません。どこにあるかを覚えておいてまとめて保存する、もしくは説明書とセットで保存しておくと便利です。

最近ではパソコンやスマホでメーカーのWEBサイトにアクセスして型番や品番で検索すると、説明書を簡単に閲覧できます。手元で保管しておく必要のない説明書は廃棄して、必要に応じてwebサイトを閲覧すれば、収納スペースがすっきりします。保証期間が切れた保証書も定期的に捨てていけば、保証書ばかりが溜まっていくことがなくなります。

整理しにくい取扱説明書はおおまかなジャンルで分けるのがポイント

テレビ・パソコン・スピーカー関連の書類は「映像音楽」、炊飯器・冷蔵庫・コンロは「キッチン」、エアコン・扇風機は「空調」、照明器具、その他家電小物などのように、ジャンル分けすると便利です。

上記はすべて家電関係ですが、「家電」ですべて一緒にしてしまうと量が多くなり雑多になってしまいます。家電の中でもおおまかなジャンルで分けておくと、一目で必要な書類を探しやすくなります。

ほかにも学校・幼稚園からもらう書類は、子どもの名前を書いた専用の場所やボックスに入れるとわかりやすくなります。その際、子どもが使用しているおもちゃやゲームの説明書・保証書などとは分けておくのがおすすめです。

仮置き場を作れば時間を有効活用できる

支払い用紙や申込用紙といった、重要度が高く近いうちに使用する予定がある書類は、リビングなどの目に付きやすい場所に置くのがおすすめ。そこで、リビングに書類の仮置き場を作ると便利です。見えない場所に収納するのではなく、インテリア性の高いボックスやカゴ、ボードに掲示板のように貼り付けておくとわかりやすくなります。

一時的に置いておくだけなので、収納性よりもおしゃれさや便利さを重視するといいかもしれません。処理が済んだ書類はいつまでも仮置き場に置いておくのではなく、できるだけ早く廃棄・収納するように心がけてください。

100均アイテムも大活躍|書類収納の実例

書類を整理整頓するためには、便利で使いやすいケースやボックスが必要です。箱のデザインや分類のしやすさ、取り出しやすさ、見やすさも重視して選びましょう。ここでは、セリア・ダイソーなどの大人気100均アイテムをはじめ、無印良品などのシンプルでスタイリッシュなアイテムを使用した例を紹介します。自宅の収納スペースやインテリアの雰囲気にあったアイテムをチョイスして、収納上手を目指しましょう。

クリアファイルはファイルボックスに入れるとすっきり

プリントや小さい説明書・保証書はポケット付きクリアファイルや、1枚タイプのクリアファイルに入れておくと、収納ボックスの中で散らかりにくくなります。書類を入れるファイルボックスは、100均・無印良品・ニトリなどのショップで販売されているため、書類に合うサイズ感のものを選んでみてください。

Instagramでは、無印良品のファイルボックスが便利な収納アイテムとして注目を集めています。シンプルですっきりとしたデザインが人気で、書類だけではなく雑貨類なども収納できる優れものです。クリアファイルやボックスはA4サイズ以外にも、B4・B5・A5サイズのバリエーションもあるので、書類に応じたケースを使うとよりすっきりして見えます。

ラベルをつけるとひと目でジャンルがわかる

ファイルボックスにクリアファイルをそのまま入れてしまうと、書類の中身がわかりづらくなるので、ひと目で分かる場所にラベリングをしましょう。すべての書類にひとつずつラベルを貼るのは大変なので、キッチン・空調・おもちゃなどのようにざっくりとした分け方でもかまいません。

ラベルの付け方にはさまざまな方法があり、
1.1枚タイプのクリアファイルにインデックスシールを貼る
2.ファイルボックス用の仕切り板にラベルを貼る
3.ポケット付きクリアファイルの背表紙にラベルを貼る

このような方法が簡単で手早くできておすすめです。最初だけ手間がかかりますが、一度貼ってしまえば今後の収納は楽にわかりやすくなります。

引き出しタイプの書類ケースはプリント整理におすすめ

普段から使用したり、毎月届く書類などには、カウンターやテーブルに置ける引き出しタイプのケースがおすすめです。引き出しタイプの書類ケースは中身がサッと出し入れできるので、使用頻度の高い書類や小物を入れておくのに便利。

ただ、プリントを入れておくだけではケースの中身がごちゃついてしまうので、書類と書類の間に仕切りの紙を入れて分類する必要があります。ケースのサイズよりも小さな書類は、気付かない間に奥で折れて見失ってしまう可能性があるので、クリアファイルに入れて収納してください。書類ケースの段数が多いときやケースがふたつ以上あるときは、引き出しの見える部分にラベルを貼っておくと、外からでもひと目で中身がわかります。

毎日確認したい書類は「貼り付ける収納」

mhome_12さんのインスタグラムより

地域行事などのスケジュール、日々のルーティーンに使うものなど、毎日確認したい書類はしまうのではなく、目に見える場所に貼り付けましょう。不必要な書類まで見える場所に貼ってしまうと、ただごちゃごちゃしてしまうだけなので、必要最低限の書類を厳選します。

壁に穴を開けたくない方、賃貸物件で穴があけられない方は、コルクボードやホワイトボードを立て掛けたり、冷蔵庫やドアなどにマグネットで貼り付けたりすると確認しやすくなります。貼り付けている書類が溜まってきたら改めて書類を仕分け、必要のないものを捨てて、常にすっきりするように心がけてみてください。

DIYで作る収納アイテム

ここでは、オリジナリティ溢れる収納アイテムのDIYアイデアを紹介します。紹介するDIY方法は、工具・技術・力は必要なく、100均やインテリアショップで購入できるもの同士を組合わせたものばかりです。子どもの収納スペースを作るのであれば、親子一緒に収納アイテムをDIYしてみましょう。

スペースが有効活用できる壁掛けラック

収納グッズを置くスペースがないときは、壁掛け収納を作ってみましょう。人目に付く場所にラックを設置するなら、書類と一緒にインテリア雑貨や花も飾るとおしゃれ。壁に掛ける、という構造上、大量に書類を置くと重みで落下してしまい危険です。壁掛けラックは使用頻度の高いごく一部の書類を収納するのに向いています。

インテリアとしてもかわいい置き型ラック

tomoko_kojimaさんのインスタグラムより

スタイリッシュなスチールラック(メタルラック)や、木の温もりが感じられる木製ラックなどの、置き型ラックを自分好みにアレンジするのもおすすめです。置き型ラックに書類を収納するなら、倒れたりほこりがかぶったりするのを防ぐために、ふた付きボックスを選ぶと便利です。ラックをそのまま組み立てただけではシンプル過ぎると感じる方は、目隠しのカーテンを付けるたり、フックで小さなラックを取り付けたりしてみましょう。

例えば、重量のある書類は最下段に、中段には引き出しタイプの書類ケースや小物入れ、最上段には家の鍵やスマホの充電器、観葉植物や卓上カレンダーなどを置くなど、書類以外のものと組み合わせてしまえるケースも作ることができます。

バインダーを使って見せる収納に

eri417kさんのインスタグラムより

バインダーといえば、クリップで書類を挟んで机なしで読み書きするための文房具ですが、最近は収納性・機能性に優れたバインダーが発売されています。ペンやカード類なども収納できる多機能タイプならば、さまざまなアイテムを一カ所にまとめられます。

デザインに優れたバインダーは、目に付く場所に置くだけで“見せる収納”となります。さらにバインダーをDIYして、好みのデザインに仕上げるユーザーも増えています。

バインダーのDIYには、
・表紙にマスキングテープやステッカーを貼る
・書類を挟む面にステッカーを貼る、イラストを書く
・100均の「貼れるポケット」を貼る
といった方法があります。

100均の貼れるポケットとは、円を4等分にカットした扇形のシールで、バインダーのコーナーに貼り付ければ新たな書類収納スペースが作れるアイテムです。挟むだけのバインダーであっても、貼れるポケットをつけておけば、名刺や小さい書類も収納できて、散らばる心配も軽減できます。ほかにも、ペンやUSBケーブルなどが収納できる少し厚めの貼るポケットも販売されているので、収納したいアイテムごとにスペースを作るとさらに利便性が向上します。

ボードに貼り付ければ取り外しも簡単

コルクボードやホワイトボードは、アレンジやDIYの幅がとても広く、空間を一気におしゃれにできるアイテムです。コルクボードは、書類と一緒におしゃれなタグや写真をピンで留めるだけで、簡単にハイセンスな掲示板を作れます。

ホワイトボードは小さな子どもがいるご家庭で重宝します。ホワイトボードはマグネットで書類を貼り付けられるので、ピンのように怪我のおそれもありません。大きめのマグネットをつけておけば、小さな子どもが口に入れる危険も軽減できます。

文字を書くことも可能なので、マグネットシートで予定を可視化したり、学校・幼稚園のスケジュール、持ち物などをメモできます。予定や持ち物などを子ども自らが考えて行動する目安にもできそうです。

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