松浦佐々道路の整備促進など要望 佐々町、県に12項目

中村知事(左)に要望書を手渡す古庄町長=県庁

 北松佐々町の古庄剛町長は8日、長崎県庁を訪れ、中村法道知事に西九州自動車道松浦佐々道路(19.1キロ)の整備促進など12項目を要望した。
 松浦佐々道路は国の直轄事業として本年度80億円の予算が計上され、松浦側から整備が進む。古庄町長は「地域経済の発展や文化振興などに果たす役割は大きい」として、1日も早い開通を要望。中村知事は「本年度から佐々工区の用地買収に着手する。事業進捗(しんちょく)のため、地元としても力添えを」と応じた。
 豪雨時に隣接地域の浸水被害などが懸念される二級河川木場川の護岸整備や、町内に51箇所ある農業用ため池の整備なども要望した。古庄町長は9月末の人口が前年比78人増の1万4073人になったと紹介。「人口は少しずつ増えているが、社会資本の老朽化など抱える課題は多い。住民の安全安心の確保へ、さらなる支援を」と求めた。

© 株式会社長崎新聞社