副業支援アプリ 「コト消費」検索を簡単に 長崎大生が開発

開発したアプリの画面を示す小川さん=長崎大文教キャンパス

 新型コロナウイルスの影響で収入が減少した人の副業などを支援しようと、長崎大の学生が個人の技術や地域の資源などを生かした「コト消費」サービスの提供者と利用者をつなぐアプリを開発、試行運用を始めた。地域密着型の会員制交流サイト(SNS)として普及させ、地域経済の活性化や仲間づくりにも生かしてもらいたい考えだ。
 開発したのは工学部4年の小川翔也さん(22)。情報データ科学部の小林透教授が、この春に開発したテークアウト検索アプリの仕組みを応用した。長崎市のIT企業アドミンが技術協力し、運用している。アプリ名は「Yattekoh」(やってこ~)。
 サービス提供者は氏名や内容、メールアドレスなどを登録する。店舗に限らず、個人も可能。料理教室や収穫体験、ボランティア活動など多様なメニューが想定される。利用者はサービスを選択した後、提供者とメールでやりとりし、日時を調整する。アプリの利用料は当面無料。
 今後、決済機能の追加や口コミ情報などの掲載を検討するほか、セキュリティー強化も図っていく。小川さんは「老若男女、簡単で安心に使えるアプリを目指したい。副業で収入を得るだけでなく趣味やイベントの仲間集めのツールとしても使ってほしい」としている。

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