新聞配達エッセー 廣瀬さん(海星高2年)審査員特別賞 久原君(精道三川台小2年)優秀賞

廣瀬絢菜さん(左)、久原轟大君

 日本新聞協会は先月30日、新聞配達の経験や販売店スタッフとの触れ合いにまつわるエピソードを募集した「第27回新聞配達に関するエッセーコンテスト」の入賞者を発表した。長崎県からは中学生・高校生部門で長崎市の海星高2年、廣瀬絢菜(あやな)さん(16)が最高賞に次ぐ審査員特別賞に、小学生部門で同市の精道三川台小2年、久原轟大(ごうだい)君(8)が優秀賞に輝いた。
 廣瀬さんの作品は「祖母との思い出」。4年前に81歳で亡くなった祖母が新聞配達をしていて、大みそかの夜の配達を家族で手伝ったエピソードなどを振り返った。
 廣瀬さんは「配達したときは暗くて足元が見えず、坂道も多くて大変だった。祖母が体調を崩したときには、たくさんの人が家に見舞いに来てくれ、慕われていることが分かった。優しくて大好きだった祖母。たくさんの思い出は宝物。受賞できてうれしい」と語った。 久原君の作品は「一日のスタート」。玄関のポストから毎日はみ出ている新聞が、あいさつしてくれているように見えると紹介。いつも朝早くから配達してくれる人に感謝の気持ちを記した。
 久原君は「大きな賞がもらえてびっくりした。漢字などを勉強して、新聞を全部読めるようになりたい」と話している。
 コンテストには3部門に全国から6065編の応募があった。最高賞の最優秀賞は、大学生・社会人部門が静岡市の大塚遥香さん(31)、中学生・高校生部門が愛知県刈谷市の塚本凌大さん(17)、小学生部門が青森県弘前市の高山京慧君(9)が選ばれた。

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