思い出のアルバムの収納方法。写真をきれいに保管するコツとは?

幼い頃の写真や卒業式や結婚式などの記念日の写真は、プリントしたら早めにアルバムに貼ると色褪せを避けてきれいに保管できます。ただ、アルバムが増えると、収納する場所の確保に悩まされるかもしれません。この記事では、アルバムを収納するときのコツや、写真をきれいに保管するために役立つ方法を紹介します。

アルバムは「リビング収納」 がおすすめ

家族や友人との大切な思い出が詰まっているアルバムは、見たいときにすぐ手に取れる場所に収納しましょう。収納場所として、とくにおすすめなのがリビング収納です。家族みんなが揃う場所に置くことで気軽にアルバム鑑賞を楽しめます。また、収納方法を工夫することでインテリアのひとつとして「見せる収納」も可能です。

お気に入りの写真はフォトフレームで綺麗に飾ろう

カメラが好きで写真をたくさん撮っていると、お気に入りの一枚が出てくるものです。そんな場合には、フォトフレームに入れてリビングに飾ることでいつでも眺められます。また、すべての写真をアルバムに貼れないとき、写真を何枚かフォトフレームに移すと、アルバムのスペースに余裕が生まれます。写真をピックアップする際には、思い入れのあるものや毎日のように見返したいものを選ぶのが基本です。

思い出深い写真がリビングにあれば、家族のコミュニケーションも弾むかもしれません。フォトフレームの種類は、かわいい形や複数枚を一緒に入れられるタイプまで多彩です。インテリア性の高いデザインが多いため、部屋の雰囲気に合わせて選ぶといいでしょう。

収納スペースがない場合はトランクルームの活用も

最近では、ほぼすべての写真がデジタルデータのはず。パソコンやスマートフォンにデータ保存しておけば収納場所は必要としません。ただ、データだけではなく実物として保存しておきたい写真もあるでしょう。何枚もプリントアウトしていると、徐々にアルバムがたまっていき、リビング収納が難しくなります。収納スペースが足りない場合に有効な方法が、トランクルームの活用です。

近所の施設を利用すれば、あまり時間もかからず便利に使えます。大した面倒もなくアルバムを出し入れできれば、自宅のリビング収納の延長として気楽に使えるはずです。トランクルーム利用のメリットは直射日光を受けて写真が劣化する心配はありません。また、空調が完備されていれば、湿気や水濡れによるカビからも守れます。

アルバムを見た目もきれいに収納するポイント

アルバムをきれいに収納する一番重要なポイントは「統一感を出す」ことです。サイズや種類などを揃えて整理することで、見栄えがよくなります。

同じ「種類」のアルバムで揃えて統一感を出す

収納する際に見た目を重視するなら、アルバムの種類を揃えておくことが大切です。製品によって表紙のデザインが異なります。同じデザインで揃えると、収納時に統一感が生まれ、見た目にもすっきりとした印象になります。

最近は、店頭で手に入れられるアルバムの種類が豊富です。あまり装飾が施されていないシンプルなタイプもあれば、一見しただけではアルバムとは思えない重厚な印象のものも。種類のバリエーションが豊かな点をふまえると、片付けるときには収納場所とのバランスも考えたほうがいいでしょう。室内の家具に合わせてアルバムの種類を選べば、部屋の雰囲気が壊れません。

リビングは家族みんなで使うものがあふれて、色味が増えやすい場所です。アルバムもカラフルになると、たくさん色が並んでうるさく感じることも。キャビネットに収納する場合、色は少なめに抑えたほうが無難です。アルバムの色を揃えれば、それだけでも雑然とした印象を避けられます。スマートな収納を目指すなら、揃いのデザインのファイルケースにアルバムを収納するのもいいでしょう。

アルバムの「サイズ」を統一する

アルバムは、種類だけでなくサイズも統一したほうが見栄えよく収納できるといわれています。サイズを統一すれば、収納スペースに数冊並べたときも上面部分がデコボコすることなく、すっきりとした見た目で好印象が与えられます。

できれば、高さとともに厚さも揃えましょう。いずれも同じ規格であれば、厚みがバラバラになっているよりも、見た目の統一感が増すためです。リビングに置いておく場合、アルバムもほかの家具と同じくインテリアの一部と見なしたほうがいいと考えられます。リビングを落ち着いた雰囲気にしたいのであれば、シンプルなデザインを選ぶのが妥当です。

コストパフォーマンスの高いアルバムをお探しなら、無印良品のものがおすすめです。いくつか種類があり、保管する写真の内容やサイズによって使い分けることができます。大きな集合写真やパノラマサイズの写真を入れられるタイプもあるため、店舗やネットショップで探してみましょう。

年代や行事ごとにラベリングをする

アルバムを収納する際には、年代や行事ごとに写真の情報をラベリングすると中身がひと目で分かり便利です。とくに高さのあるクローゼットにしまう場合、手が届きにくくなるためラベリングは欠かせません。この方法は、アルバムをボックスにしまうときにも役立ちます。

【年代ごと】にラベリングするメリット

asaminさんのインスタグラムより

写真は、時間とともに増えていきます。ある程度まで撮影した枚数がたまり、アルバムに保管するときも、古いものから順番に入れていくのがオーソドックスなスタイルです。そのため、ラベリングをする際には年代ごとに分類するのがおすすめです。ラベルが年代順になっているとアルバムが並べやすくなり、いつ何の写真を撮ったか調べるのも簡単です。

【行事ごと】にラベリングするメリット

写真は、何かの行事やイベントがあるたびに撮影するパターンが多いでしょう。正月や家族の誕生日、七五三、学校の入学式や運動会など、一年の中で写真を撮る機会はたくさんあります。

行事ごとにラベリングしておくと、そのときの思い出を写真で振り返りやすくなります。さまざまな行事の写真をたくさん撮影している場合には、年代順のものと分けて行事ごとにまとめたアルバムも作っておくと、楽しみ方のバリエーションが増えるのでおすすめです。

ファイルボックスやブックスタンドなど「仕切り」を活用する

sajimoon_homeさんのインスタグラムより

アルバムは、立てた状態で収納するケースが多いと思います。十分に厚みのあるタイプは一冊でも自立するため、とくに問題ありません。薄くて立てるのが難しい場合は仕切りがあると便利です。アルバムの仕切りとして、使い勝手がいいアイテムはファイルボックスやブックスタンドです。アルバムを立てにくいときには、これらを有効活用すると収納作業が楽に進められます。

ファイルボックスは、縦置きのタイプを使います。薄いアルバムをまとめて入れたら、収納したときに倒れる心配がありません。その際、ボックスの背にもラベリングをしましょう。隠さずに収納したい場合はブックスタンドのほうが適していると考えられます。アルバムを一冊だけ出し入れするときも、ボックスごと取り出す必要がありません。

小さなアルバムは、ファイルボックスに入れるとサイズが合わず取り出しにくくなる可能性があります。その場合、文庫本やコミックのサイズに合わせたセリアの2段式タイプなどが使いやすいかもしれません。アルバムの仕切りにはほかにもいろいろなアイテムを活用できます。使い勝手を考慮し、自分好みのものを探してみてください。

アルバムを見せないように収納する方法

リビングのインテリアによっては、見えないように収納したい場合もあります。そんなときは、扉付きの収納棚や大きめのボックスにまとめて「隠す収納」をしましょう。

古いアルバムや種類に統一感のないものは扉付きの収納棚を活用

家にあるアルバムは、自分で作ったものだけとは限りません。たとえば、古いアルバムを親御さんから受け継ぐことがあります。昔のアルバムの場合、現在使っているものとデザインやサイズが揃っていないこともあるはずです。

見た目の違うアルバムを並べて収納すると、統一感を保つのは難しくなります。写真だけ新しいアルバムに貼り替えるとしても、時間と労力がかかります。収納時の見栄えやアルバム交換の手間を考えると、隠す収納を作るのがおすすめです。扉のある収納家具を用意し、アルバムを片付けてみましょう。

また、古いアルバムは、ひどく傷んでいる場合もあります。写真の内容を示すラベルを貼っても、出し入れしているうちに落ちることは珍しくありません。アルバムにラベリングする際は、背表紙に細長いラベルを貼ったほうが安心です。ラベルや印字のデザインやサイズを揃えると、見た目の統一感も出ます。

大きめのボックスやケースにまとめた収納

paradeさんのインスタグラムより

古いアルバムや、見た目の違ったアルバムが大量にある場合、大きめの収納ボックスやケースを使うと片付けやすくなります。あまり手に取る機会のないアルバムなら、収納ボックスの置き場所はリビングにこだわらなくてもかまいません。仕切り棚がなくても積み上げられるタイプであれば、押し入れに片付ける方法も選べます。

押し入れに収納すると、普段は外から見えません。それでもボックスの種類を揃えないと、たまに取り出したいと思って押し入れを開けたとき、雑多に積まれている印象を受けます。収納ボックスに統一感があれば、たくさん積んでも押し入れの中は整然としたイメージになります。

無印良品の段ボールボックスは大判サイズを10冊くらい収納でき、使い勝手がいいと評判です。アルバムの種類がバラバラでも、収納ボックスにまとめると見栄えよく整理できます。押し入れに片付ければ、リビングがあまり広くなくても邪魔になりません。

写真の劣化を防ぐ、保管に適した環境とは?

アルバムを収納する場合、紫外線や水分は写真を劣化させる原因になります。保管の際は、直射日光や湿度、温度変化に注意しましょう。

直射日光が当たらない場所を選ぶ

直射日光は写真保存の天敵といわれます。主な理由は、紫外線のもつ殺菌作用や漂白作用が、写真の色素を分解するためです。とくに波長の長いUV-Aは、雲や窓ガラスを透過して写真の色褪せを促進します。

リビングに収納する場合は、とくに直射日光に注意しましょう。たいていのリビングは日当たりのいい間取りに設計されており、晴れた日の昼間には部屋の奥まで日光が射し込むことがあります。また、窓の近くに収納すると劣化のリスクが高まります。アルバムの保管場所には日光の届きにくい部屋の奥を選ぶほうが無難です。

紫外線は、テレビや蛍光灯からも放出されています。夜であってもアルバムを広げたまま長く放置するのは避けましょう。写真の色褪せ防止のため、アルバムを見終えたら早めに元に戻すことをおすすめします。

湿度や温度の変化が少ない場所を選ぶ

湿気は、住まいにカビを発生させる大きな要因です。アルバムも例外でなく、湿度の高い場所にあるとカビの被害に見舞われます。また、風通しが悪く湿気が多いと、写真が反る可能性もあります。反ってしまった写真は元に戻せないといわれています。

大切な写真であっても、トラブルに見舞われると廃棄処分せざるを得ません。カビの発生や写真の変形トラブルを防ぐため、アルバムは少しでも湿度や温度の変化が少ない場所に保管するのが適切です。アルバムや写真にとってよりよい保管環境を整えるなら、収納棚に除湿剤を置くのも効果的です。定期的に交換すれば、高い除湿効果の維持につながります。

直接空気が触れにくい場所を選ぶ

写真を良好な状態で保つには、空気との直接的な接触も避けたいところです。この点をふまえると、アルバムの保管場所には空気の触れにくい場所が適しています。通常、屋内の空気中には水分やホコリなどが含まれています。水分とホコリは、カビの発生を招く原因です。

カビは、写真を不衛生にするだけではありません。場合によっては、変色トラブルも引き起こします。写真を少しでも長持ちさせるなら、アルバムは空気が触れにくい場所に収納するのが得策です。

収納場所を確保できないときは断捨離も検討

日々の生活のなかで写真をたくさん撮っていると、アルバムも多くなります。アルバムが増える一方で収納場所を確保できないときは、思い切って断捨離も検討しましょう。写真を捨てたら新しくアルバムを作りなおし、冊数を減らすのもおすすめです。

写真をデジタル化して保存する方法

写真が大量にたまってアルバムに貼るのが追い付かない、けれど完全に捨ててしまうのもためらう場合、デジタル状態で保管する選択肢があります。近年は、写真をフィルム式でなくデジタルカメラやスマホで撮影するスタイルが主流です。この場合、写真のデータはプリントアウトしなくてもデジタル化して保存・閲覧できます。デジタル保存していけば、アルバムを増やさなくても写真を楽しめます。場所を取らずに収納するなら、デジタル保存がおすすめです。

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