「長崎ヴェルカ」誕生に期待 関係者「熱高まるきっかけに」

 「バスケ熱が高まるきっかけに」「サッカーのV・ファーレン長崎に負けない人気チームを」-。Bリーグ参入を目指して誕生した「長崎ヴェルカ」に、県内関係者からは期待の声が上がった。
 30日のメインイベント会場、JR長崎駅かもめ広場は帰宅時間と重なって大勢の人が詰めかけた。軽快な音楽とともに大型ビジョンでクラブ名が発表されると、大きな拍手が起こった。
 小学生から高校生までの競技者も多数来場。12月23日に東京で開幕する全国高校選手権(ウインターカップ)に出場する長崎西女子の寺田香菜実副主将は「私もヴェルカに投票した。いろんな人にバスケの魅力を伝えてほしい。バスケで長崎が活性化していけば」と熱望。佐世保工男子の水戸義久監督は「子どもたちの夢や目標となるようなクラブができることは、すごくありがたい。指導者にとっても刺激になる。ジュニア世代の育成のためにも、お力添えをいただきたい」と話した。
 今後、クラブが地域とともに発展していくためには、全県的な盛り上がりが必要になる。県バスケットボール協会でクラブとの連携などを担当する福岡敏徳理事は「バスケ人気を後押ししてくれるチャンス。普及と発展、県の強化にまでつながってくれれば」とした上で「協会としても工夫を重ねてファンを増やしていきたい」と意気込む。
 Bリーグ3部(B3)最終審査を通過すれば、2021~22年シーズンに参入できる。サッカーに続く地元のプロクラブ誕生を受けて「長崎ヴェルカ」の発案者、西彼時津町の会社員、安藤仁美さんは「応援する。V・ファーレン長崎のように愛されるチームになってほしい」と願いを込めた。

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