ストローマンとゴーズマンの残留により田中の価値が上昇?

メジャーリーグは日本時間11月12日にクオリファイング・オファーの返答期限を迎え、マーカス・ストローマン(メッツ)とケビン・ゴーズマン(ジャイアンツ)の両右腕が同オファー(年俸1890万ドルの1年契約)を受諾して残留することを選択した。よって、フリーエージェント市場から2人の先発投手が消えることになり、メジャーリーグ公式サイトは「両右腕の残留によって田中将大の価値が上昇する」「田中はフリーエージェント市場で2番目に優秀な先発投手だ」と伝えている。

移籍情報サイト「MLB Trade Rumors」が公開したフリーエージェント選手ランキングによると、先発投手ではトレバー・バウアーが1位、ストローマンが6位、ゴーズマンが9位、田中が10位にランクイン。ストローマンとゴーズマンの両右腕が残留を選択したことにより、田中はバウアーに次ぐ2番手の存在となった。

今季の田中は開幕前に打球が頭部に直撃するアクシデントがあったものの、10試合に先発して48イニングを投げ、3勝3敗、防御率3.56、44奪三振と例年通りの安定したパフォーマンスを披露。メジャーリーグ公式サイトは「田中は7年間で通算防御率3.74を記録し、ポストシーズンの通算10先発でも防御率3.33をマークしている」と紹介している。

また、同サイトは田中が新人時代の2014年に右肘の内側側副靭帯を部分断裂したことにも言及。しかし、「トミー・ジョン手術を回避し、その後も肘に関連した問題には悩まされていない」と述べ、フリーエージェントで契約を結ぶ際に大きな問題にはならないとの見通しを示した。

前出のランキングでは、田中に次ぐ11位にジェイク・オドリッジ、19位にホゼ・キンターナ、22位にジェームス・パクストン、23位にタイワン・ウォーカー、24位にギャレット・リチャーズ、31位にコリー・クルーバー、33位にチャーリー・モートンといった先発投手がランクイン。各球団は田中とこれらの投手を見比べながら、先発投手の補強を行うことになる。

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