ピカソやダリ、ウォーホル…横浜美術館で公立3館コレクション展 20世紀西洋絵画の名品が一堂に

13日に行われた報道向け内覧会の様子=横浜美術館

 神奈川、愛知、富山の公立美術館3館のコレクションを紹介する展覧会「トライアローグ」が14日、横浜美術館(横浜市西区)で始まる。絵画を中心に、ピカソやダリ、ウォーホルといった巨匠たちによる約120点が並び、20世紀の西洋美術史をたどる。来年2月28日まで。神奈川新聞社などの主催。

 トライアローグとは、3人で行う話し合いのこと。同館と愛知県美術館、富山県美術館の共同企画展として、3館を代表する西洋絵画の名品が一堂に会した。横浜を皮切りに愛知、富山へ巡回する。

 それぞれのコレクションによって、同じ画家の年代による違いを比較できるのは、共同企画ならではの楽しみ。ピカソの女性像では、「青の時代」と呼ばれる初期作品(愛知)や、シュールレアリスムへの過渡期に当たるユニークな作品(横浜)、大胆なデフォルメが目を引く晩年の作品(富山)と、画風の変遷を堪能できる。

 横浜美術館の蔵屋美香館長は「コレクション展というと、いつでも見られるとか、海外の大型美術館に比べるとつまらない、と日本人は考えがち。だが足元を見直してみると、こんなに素晴らしい作品が集まっている」と話した。

 2月11日を除く木曜と年末年始(12月29日~1月3日)、2月12日は休館。チケットはインターネットでの日時指定予約制で、一般1500円ほか。問い合わせは、同館☎045(221)0300。

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