長崎・聖福寺に龍馬像 「いろは丸事件」談判の地 ファンら70人祝う

除幕された龍馬像の説明をする柴崎会長=長崎市、聖福寺

 長崎市の彫刻家、故山﨑和國氏が制作した坂本龍馬像の除幕式が15日、同市玉園町の龍馬ゆかりの聖福寺であり、龍馬ファンら約70人が祝った。同日は龍馬の誕生日で、命日でもある。
 有志でつくる「建立する会」(柴崎賀広会長)の主催。山﨑氏は同市の風頭公園の龍馬像などで知られ2年前に亡くなった。生前、アトリエにあった別の龍馬像などの活用を家族に託しており、親交のあった柴崎会長が相談を受け、聖福寺への設置が決まったという。
 聖福寺は龍馬率いる海援隊と紀州藩の両船が衝突した「いろは丸事件」の談判が開かれた場所として知られ、除幕式には龍馬ファンら約70人が出席。来賓の田上富久長崎市長が「多くの人々が聖福寺を訪ねるきっかけとなり、長崎で楽しみがまた一つ増えた」とあいさつ。除幕されると、大きな拍手が沸き起こった。
 像は高さ約50センチ、台座は御影石で高さ約130センチ。台座制作費など約50万円はクラウドファンディングなどで募った。最後に出席者全員で乾杯をして、像の設置を喜んだ。

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