神奈川県二宮町の新たな名産として注目されているオリーブの魅力を知ってもらうイベント「湘南オリーブフェスタ」が17日から「湘南オリーブの郷」(同町山西)で始まった。オリーブを使った盆栽や染め物など、一風変わったオリーブの魅力を味わうことができる。23日まで。
町内のオリーブ栽培は耕作放棄地対策の一環で2012年から本格化。フェスタはオリーブ商品の魅力を発信しようと地元農家などが企画した。4年目となる今回は「食」ではなく、アート分野をクローズアップ。会場ではオリーブの木を植えた盆栽や染め物の作品を紹介している。
オリーブ盆栽は愛好家らでつくる「おりーぶ盆栽ユーザー会」のメンバーが手掛けた約10点を展示。同会の冨澤亮司代表は「オリーブは和風にも洋風にも作者の表現しだいでいろんな顔になる」と説明する。
オリーブ染めは葉から染料を抽出し、落ち着いた色調が魅力。来場者らは多彩な色に染め上げられた服や小物に見入っていた。このほか、ハーバリウム作りの体験教室では参加者がガラス瓶にオリーブの枝葉やドライフラワーを詰め、個性豊かな作品を作っていた。
実行委員会の松木かをりさんは「オリーブの葉はお茶で飲めば免疫力が向上する薬効がある。多種多様なオリーブの楽しさを発信していきたい」と話していた。
フェスタは午前10時から午後3時まで。