子どもたちが家族への思いを詩で表現する第27回「おかあさんの詩コンクール」で、亡き父への思い、母への感謝をつづった佐世保市立柚木中1年、石田陵汰さん(13)が最優秀・JA全農ながさき賞に輝いた。
NCC長崎文化放送主催、JA全農ながさき共催。県内の小中学校、幼稚園などから1558編の応募があった。
石田さんの詩の題は「忘れない」。幼い日、父とキャッチボールをした。「(父の)手は何よりも優しくて 何よりも温かかった」
だが、父は石田さんが小学校に入学する1カ月ほど前に他界。あの日の温かかった手がうそのように、父は棺おけの中で冷たくなっていた。石田さんに母は「いつまでもしょげていたらお父さんが悲しむよ」と言った。「僕は無理して笑っていた あの日の笑顔を僕は忘れない あの時の言葉を僕は忘れない」
石田さんは「(母の)言葉が心の支えになった。詩で家族は大事だと伝えたかった」と語った。
入賞作品は浜屋百貨店ステップギャラリー(来年1月19~25日)、諫早市立図書館展示ホール(2月9~13日)、佐世保玉屋ステップギャラリー(2月18~22日)で展示予定。