ロイヤルズが左腕・マイナー獲得を正式発表 2年1800万ドル

ロイヤルズは日本時間12月2日、アスレチックスからフリーエージェントとなった左腕マイク・マイナーを獲得したことを正式に発表した。メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、契約期間は2年で、マイナーに保証されるのは1800万ドル。その内訳は、2021年の年俸が700万ドル、2022年の年俸が1000万ドル、2023年の契約は年俸1300万ドルの球団オプション(バイアウト100万ドル)となっているようだ。

マイナーは2016~17年の2シーズンをロイヤルズで過ごしており、このときは2016年を故障のリハビリに費やしたものの、2017年は3年ぶりのメジャー復帰を果たしてリリーバーとして復活。65試合に登板して6勝6敗6セーブ、17ホールド、防御率2.55の好成績を残した。この活躍が認められ、3年契約でレンジャーズへ移籍。2018年は12勝、2019年はいずれも自己最多となる14勝、208回1/3、200奪三振をマークした。

ところが、契約最終年の今季は開幕からの7先発で0勝5敗、防御率5.60と不振を極め、8月末のトレードでアスレチックスへ放出。移籍後も調子は上がらず、2球団合計で12試合(うち11先発)に登板して56回2/3を投げ、1勝6敗、防御率5.56、62奪三振という不本意な成績に終わった。フォーシームの平均球速が昨季の92.5マイルから今季は90.6マイルと大きく下落していたのは気になるところだ。

しかし、ロイヤルズのデイトン・ムーアGMは「速球のスピンレートは素晴らしい。平均球速の下落は気にしていない」と語る。また、契約交渉のなかでリリーフ起用については議論されなかったようで、「若い先発陣にベテランを加える必要があった。彼はチームにフィットする存在だ」とマイナーの先発起用を明言した。

マイナーの加入により、ロイヤルズの先発ローテーションはブラッド・ケラー、ダニー・ダフィー、ブレイディ・シンガー、マイナー、クリス・ブービッチの5人で形成されることになる。ムーアは「若手投手と経験豊富な投手がミックスされた良い布陣だ」と満足げに語った。

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