パイレーツが先発右腕・ウィリアムスをDFA 2018年に14勝

メジャーリーグは日本時間11月21日午前8時にロースター外選手のルール5ドラフト(日本時間12月11日開催)からのプロテクト期限を迎え、パイレーツはロドルフォ・カストロ、マックス・クラニックの2人を40人枠に登録するためにトレバー・ウィリアムスとホゼ・オスーナの2人をDFAとした。ウィリアムスはメジャー3年目の2018年に14勝10敗、防御率3.11の好成績をマークしたが、2019年は防御率5点台、今季も防御率6点台と不振が続いていた。

現在28歳のウィリアムスは2015年オフにマイナーリーガー同士の1対1のトレードでマーリンズからパイレーツに加入し、2016年にメジャーデビュー。2017年に150回1/3を投げて7勝9敗、防御率4.07とメジャー定着を果たし、2018年は31試合に先発して170回2/3を投げ、14勝10敗、防御率3.11という自己最高の成績を残した。特に後半戦は12度の先発で7勝3敗、防御率1.38という見事なピッチングを見せ、翌年以降のさらなる活躍を期待されていた。

ところが、自己最高のシーズンとなった2018年から一転、2019年は26試合に先発して7勝9敗、防御率5.38という不本意なシーズンに。今季も先発ローテーションの一角を担ったが、11度の先発で2勝8敗、防御率6.18に終わった。被本塁打15本は両リーグ最多タイ、8敗はルーク・ウィーバー(ダイヤモンドバックス)に次ぐ両リーグ2位だった。

今季が年俸調停期間1年目のシーズンで、今季の年俸は282万5000ドル。来季は350万ドル前後まで上昇することが予想され、パイレーツから来季契約をオファーされずにノンテンダーFAとなることが有力視されていたが、それを待つことなくロースターから外されることになった。まだ28歳という若さは魅力だが、不振が2シーズン続いていること、各球団がコロナ禍の減収に苦しんでいることなどを考慮すると、マイナー契約からの再出発となる可能性もありそうだ。

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