ヤンキース先発補強へ 「より多くの確実なイニングが必要」

ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMはDJ・レメイヒューとの再契約が今オフの最優先事項であることを明言しているが、先発投手の補強が必要であることも忘れていない。キャッシュマンは日本時間12月21日に「MLBネットワーク・ラジオ」に出演し、ルイス・セベリーノ、ドミンゴ・ヘルマン、デイビー・ガルシア、ジョーダン・モンゴメリーといった若手投手の伸びしろを強調する一方、「ローテーションを安定させるためにベテランが1~2人必要」との見解を示した。

ヤンキースは今オフ、田中将大、ジェームス・パクストン、J・A・ハップの3投手がFAとなり、先発ローテーション入りが確実と言えるのはエース右腕のゲリット・コールだけ。2018年に19勝を挙げたセベリーノはトミー・ジョン手術、2019年に18勝を挙げたヘルマンはDV疑惑による長期の出場停止処分から戻ってくるが、離脱前と同等の活躍ができる保証はない。

チームのそうした状況について、キャッシュマンは「我々には最低限の頭数は揃っていると思う。でも、より多くの確実なイニングが間違いなく必要だと感じている」とコメント。計算できる先発投手をローテーションに加える必要があると考えているようだ。さらに、「誰もスクランブル態勢になることは望んでいない。それはドミノ倒しのようにブルペンに負担を与え、投手陣全体に悪影響を及ぼす可能性があるからだ」と付け加えた。

よって、ヤンキースが田中との再契約を望んでいるのは間違いないだろう。パクストンのほか、ジェイク・オドリッジ、ホゼ・キンターナ、アダム・ウェインライトといった実績十分のベテラン投手たちも補強ターゲットとなるかもしれない。ただし、キャッシュマンは必ずしもシーズン開幕前に補強をする必要はないとも考えており、「シーズン中に補強をするのであれば、それはそれで構わない。現有戦力で十分かどうかは開幕してみないとわからないからね」と話している。

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