教育振興へ人型ロボ市に貸与 えびの養豚会社

ペッパーをえびの市に無償貸与し、村岡市長に目録を手渡したレクストの長友浩人社長(右)

 えびの市坂元の養豚会社「レクスト」(長友浩人社長)は25日、人型ロボット「Pepper(ペッパー)」を同市に無償貸与した。地元の将来を担う子どもたちへの教育に役立ててもらう狙い。ソフトバンク(東京、宮内謙社長)によると、企業がペッパーの導入費用を負担し、自治体に貸与する例は県内では初めてで、全国2例目という。
 市とソフトバンクは9月に連携協定を締結。教育の振興に取り組むことなどを定めている。このためレクストは多くの児童生徒に新しい技術に触れてもらおうと、ペッパーのリース契約(3年間)をソフトバンクと締結。市教委に無償で貸与した。
 贈呈式は同日、市役所であり、長友社長が村岡隆明市長に目録を贈呈。村岡市長は「大変ありがたく、有意義に活用させていただく」、永山新一教育長は「学校とも協議しながら、ベストな活用法を考えたい」と感謝した。今後は小中学校のプログラミングの授業で活用される。
 長友社長は「デジタル化の時代に、子どもたちに良い経験をしてほしい。県内の先進事例として期待している」と話していた。

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