スピードスケートの全日本選手権最終日(30日、北海道・明治北海道十勝オーバル)、平昌五輪で2冠を達成した高木菜那(28=日本電産サンキョー)は、思わず悔しさをにじませた。
午前中に行われた1500メートルは「リラックスして入った割に、結構いい感じのスピードで入れた」というが、後半で思うようにタイムを伸ばすことができず、1分57秒23で3位に終わった。
レース後には「もう少しずつラップタイムが速くないと1500メートルは戦えてこない。1500メートルは一番力を抜いていける距離だが、まだパワーでいっちゃっている感じがある。今のこの滑りでこのタイムってことは、まだまだ伸びる可能性があると思うので、諦めずにそこを見つけていきたい」と顔をしかめた。
また、5000メートルでは7分31秒40で9位に沈み「本当にひどすぎて、こんなにも長い距離を滑れなくなっているかって。今日は2周で足にきたので、今までで一番長い5000メートルだと思うくらい辛かった」と唇をかんだ。
ただ、落ち込んでばかりはいられない。「上には上がいるので、そこに追いつくために、もっともっと今は感覚を鋭くしていきたい」と必死に前を向いた。