タイガースがグロスマン獲得 2年1000万ドルとの報道

タイガースは日本時間1月6日、アスレチックスからフリーエージェントとなっていたロビー・グロスマンと2年契約を結んだことを発表した。関係者によると、2年契約の総額は1000万ドルで、2021年と2022年の年俸はそれぞれ500万ドル。いずれのシーズンにも最大50万ドルの出来高が設けられているという。再建中のタイガースがフリーエージェント選手と複数年契約を結ぶのは2015年オフ以来5年ぶりとなった。

現在31歳のグロスマンは両打ちの外野手。アストロズで3年、ツインズで3年、アスレチックスで2年プレーし、昨季は51試合に出場して打率.241、8本塁打、23打点、8盗塁、出塁率.344、OPS.826をマークした。通算打率は.252と平凡だが、優れた選球眼を持ち、通算出塁率.350を記録。昨季は自己ベストの長打率.482を記録するなど、パワーを発揮する場面も目立った。

決して大型補強とは言えないが、グロスマンとの2年契約はタイガースにとって転換点となるかもしれない。タイガースがフリーエージェント選手と複数年契約を結んだのはジョーダン・ジマーマン、ジャスティン・アップトン、マイク・ペルフリー、マーク・ロウを獲得した2015年オフが最後。2017年シーズン終了までにジマーマン以外の3人はチームを去り、タイガースは本格的なチーム再建に突入していた。

それ以来、タイガースは1年契約でチームの穴を埋める程度の補強にとどめており、今オフもその流れは続いていた。ところが、ここにきてグロスマンと2年契約。そこには「若いフリースインガーが多い打線に優秀な選球眼を持つベテランを加えたい」という思惑があったようだ。完全なる再建モードから少しずつ勝負モードへの切り替えを視野に入れ始めているのだろう。

スイッチヒッターだが、昨季は対右腕用のプラトーン要員として起用されていたグロスマン。タイガースでは正左翼手の座を得るチャンスがありそうだ。

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