【7日】県内最多58人感染 長崎3カ所でクラスター 1人死亡

新型コロナウイルス感染者の入院状況(6日午後7時現在)

 長崎市と佐世保市、県は7日、1日当たり過去最多を更新する計58人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。長崎市の十善会病院とデイサービス施設「西山十三番館」、店名非公表の飲食店の計3カ所でクラスター(感染者集団)が発生した。県内の感染確認は計913人。感染後に入院治療中だった西海市の90代女性が4日に死亡したことも明らかにした。県内の死者は7人になった。
 58人の内訳は、長崎市32人、佐世保市と西海市が各6人、壱岐市4人、諫早市と大村市が各3人、五島市と平戸市、西彼長与町と北松佐々町が各1人。
 長崎市のうち、職員2人が感染していた十善会病院で新たに職員3人が感染した。院外で感染したとみられる職員も他に3人いる。
 病院は当面、外来、新規入院を休止し、長崎医療圏で休日夜間の救急を担う輪番病院から外れる。9病院の輪番制は、井上病院もクラスターで外れており、7病院で回すことになった。
 客4人が感染していた飲食店では別の客4人が感染し計8人となった。昨年末、4グループ計二十数人が貸し切りで飲酒を伴う会食をしていた。スタッフら2人が感染していた西山十三番館では新たに利用者ら8人が感染し計10人となった。
 クラスターが発生した市内の他施設では、特別養護老人ホーム・ショートステイ「めざめ」で利用者2人が感染し計13人に、長崎北徳洲会病院で入院患者1人が感染し計12人になった。
 職員1人が感染していた壱岐市の県壱岐病院で別の職員2人が感染。8日まで予定した一般外来などの休止期間を15日まで延ばす。
 約半年ぶりに市民が感染した五島市の野口市太郎市長は、17日まで市外との不要不急の往来を自粛するよう市民に呼び掛けている。
 佐世保市では、スタッフ1人が感染していた北松中央病院で新たにスタッフ3人が感染した。また、市は取材に、これまで職業を明示していなかった感染者のうち3人は市職員だったと認めた。昨年末の公表基準策定前の感染だったことなどから公表しなかったとしている。
 一方、長与町は7日、職員1人が感染したと独自に発表した。8日は窓口業務を別棟の水道局3階に移す。


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