「非常事態行動」 長崎市呼び掛け 改めて感染防止徹底を

 長崎市は7日、新型コロナウイルス感染者の急増を受け、市独自に「市非常事態行動」と銘打ち、改めて市民や事業者への注意喚起を始めた。近く市ホームページに家庭や職場、通院、買い物など場面に応じた感染防止策を例示。リーフレット化しPTAや経済団体などを通して配布する。
 県が6日に県内全域に特別警戒警報を発令し、同市では不要不急の外出自粛を要請したのを受けた措置。市は、市民に人との接触機会を減らすよう求め、企業に対しては在宅勤務や時差出勤、オンライン会議の積極活用を呼び掛けている。稲佐山山頂電波塔も日没から午後10時まで赤色にライトアップして啓発する。
 田上富久市長は7日、記者会見し「市内の感染拡大に全く歯止めが利かない。いろんな種類のクラスター(感染者集団)が発生し、経路不明の感染も増えている」と現状を説明した。市非常事態行動の要請期間は県の要請に合わせ17日までとしたが「その後も続ける可能性はある」と述べた。


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