【高校サッカー】山梨学院が決勝進出 開始21秒で得点も追いつかれPK戦に

全国高校サッカー選手権の準決勝が9日に埼玉スタジアムで行われ、11大会ぶりの優勝を狙う山梨学院(山梨)は、帝京長岡(新潟)と対戦。2―2で突入したPK戦を3―1で制し、決勝進出を決めた。

試合はいきなり動いた。山梨学院のFW野田武瑠(3年)が約40メートルの距離からロングシュートを放つ。ポストからはね返ったボールをFW久保壮輝(3年)がシュート。相手GKが好守備を見せるも、こぼれ球をMF石川隼大(2年)が滑りながら押し込み、開始わずか21秒で先制に成功した。後半5分には、MF新井爽太(3年)が右サイドからロングスローを投じると、DF一瀬大寿(3年)が頭で合わせて貴重な追加点を挙げた。

対する帝京長岡も、準々決勝までの3試合で7得点をマークした強力攻撃陣で反撃を試みる。後半14分に相手DFの裏に抜け出したMF川上航立(3年)が、ペナルティーエリア左から右足でネットを揺らし、1点差に迫る。

さらに、同33分にPKを獲得すると、キッカー・川上が相手GKの動きを完全に読んだ上で、真ん中にふわりと決めて試合を振り出しに。勝敗の行方はPK戦に持ち込まれた。

PK戦では、山梨学院のGK熊倉匠(3年)が好セーブを披露。チームを勝利に導いた。試合後、熊倉は「自分たちの目指しているところは優勝なので、次につなげられてよかった」と安堵の表情を浮かべた。

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