青森山田(青森)のMF安斎颯馬(3年)が〝旧友対決〟に目をぎらつかせている。
全国高校サッカー選手権準決勝(9日、埼玉スタジアム)の矢板中央戦(栃木)で青森山田の安斎がハットトリックを達成し、チームも5―0で快勝。決勝進出を決め「前回大会で準優勝という悔しい結果に終わってしまって、王座奪還を目指してやってきたが、決勝の舞台に立たないと意味がないので、今日の準決勝は気を引き締めて挑んだ。まずは王座奪還を取り戻す舞台に立てるのでよかった」と安どの表情を見せた。
11日の決勝(埼玉スタジアム)で対戦する山梨学院には、FC東京U―15深川でともにプレーしたGK熊倉匠(3年)やFW笹沼航紀(3年)らが所属。「くま(熊倉)らは全国の舞台でも活躍している。くまが山梨学院を勝たせて決勝まで導いたと思っている」と話す一方で「自分もくまも本当に全国優勝をしたいっていう思いで決勝に挑むと思う。自分はくまから点を取りたいと思う。くまも自分には決めさせたくないと思っていると思うので、そこでいい対決ができたら」と決意を述べた。
日本一まで残り1試合。守護神の壁を打ち破り、チームを勝利に導く覚悟だ。