ナショナルズがシュワーバー獲得 1年1000万ドルとの報道

ナショナルズは日本時間1月10日、カブスからノンテンダーFAとなっていたカイル・シュワーバーと1年契約を結んだことを発表した。今オフ、パイレーツとのトレードでジョシュ・ベルを獲得したナショナルズだが、さらなる打線強化のために左翼または右翼を守れる外野手の補強を目指していることが報じられていた。シュワーバーが加入したことにより、昨季首位打者に輝いたフアン・ソトは右翼に固定されることになりそうだ。

昨季まで6年間カブスでプレーし、2019年には自己最多の38本塁打を放ったシュワーバーだが、昨季は59試合に出場して打率.188、11本塁打、24打点、OPS.701と大不振。昨年12月にノンテンダーFAとなっていた。

「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲールによると、今回の契約には2022年の相互オプション(年俸1100万ドル)が付属しているという。今季の年俸が700万ドル、相互オプションのバイアウトが300万ドルとなっており、シュワーバーに保証される金額はこれらを合計した1000万ドルということになる。

年俸調停期間の3年目を迎えたシュワーバーは今季の年俸が701万~930万ドルになると予想されていたが、カブスからノンテンダーFAとなったことにより、予想以上の金額を保証される契約を得ることができた。

ナショナルズのデーブ・マルティネス監督は以前、カブスでコーチを務めており、シュワーバーは「デービー(=マルティネスの愛称)は野球について僕に大きな影響を与えてくれた。ナショナルズに加わることができて嬉しいし、デービーのためにプレーするのが楽しみだよ」とナショナルズ移籍を第1希望に考えていたことを明らかにした。

ナショナルズでは若き主砲のソトが2018年から正左翼手を務めてきたが、マイナー時代は主に右翼を守っており、昨季の最終6試合も右翼手として起用されていた。守備に不安を抱えるシュワーバーに左翼以外のポジションを守らせるのは難しいため、ソトは右翼に固定される見込みとなっている。

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