Rソックスがベニンテンディ放出か 本格的なトレード交渉中

「ジ・アスレチック」のジム・ボウデンによると、レッドソックスはアンドリュー・ベニンテンディの放出に向けて複数のチームと本格的なトレード交渉を行っているという。まだトレード成立目前という状況には達していないものの、レッドソックスはベニンテンディとの交換で投手と外野手のプロスペクト(=若手有望株)を欲しがっているとみられる。「WEEI」のロブ・ブラッドフォードのもとにも同様の情報が届いているようだ。

現在26歳のベニンテンディは2015年のドラフト1巡目(全体7位)指名でレッドソックスに入団。2017年シーズン開幕前には「ベースボール・アメリカ」のプロスペクト・ランキングで全体1位に選出されるなど、球界を代表する好打者に成長することを期待された有望株だった。

2016年8月にメジャーデビューを果たし、2017年は151試合に出場して打率.271、20本塁打、90打点、20盗塁、OPS.776を記録。メジャー2年目で早くも「20-20(20本塁打&20盗塁)」を達成し、新人王投票ではアーロン・ジャッジ(ヤンキース)に次ぐ2位となった。

2018年は自己ベストの103得点、41二塁打、出塁率.366をマークするなど、148試合に出場して打率.290、16本塁打、87打点、21盗塁、OPS.830と上々の成績を残したが、メジャー4年目の2019年は138試合に出場して打率.266、13本塁打、68打点、10盗塁、OPS.774と成績が悪化。昨季は胸郭を痛めて長期離脱し、14試合で打率.103、0本塁打、1打点、1盗塁、OPS.442と自己最悪の成績に終わった。

ブラッドフォードによると、ベニンテンディの獲得に興味を示しているチームは、短縮シーズンだった昨季よりも2019年までの成績を重視しているという。今季の年俸は660万ドルと決して高額ではなく、フリーエージェントまであと2年保有できるため、「元ナンバーワン有望株」のポテンシャルを信じて獲得に動くチームは少なくなさそうだ。

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