新鮮野菜で栄養つけて 子ども食堂に毎月提供

さいと子ども食堂に月1回の食材提供を始めた、西都市園芸推進協議会の鬼塚長幸会長(右)

 野菜の生産者らでつくる西都市園芸振興協議会(鬼塚長幸会長)は、同市児童館で実施する「さいと子ども食堂」に月1回、食材の提供を始めた。同協議会は「地元の新鮮な野菜で、子どもたちに栄養をつけてもらいたい」と願っている。
 同食堂はNPO法人さいと旗たて会(児玉安浩理事長)が主催。家庭環境が厳しいなどの事情で、1人で食事を取ることが多い子どもらに食事を楽しむ場を提供しようと、毎月第3土曜日に実施している。
 同協議会は昨年、同法人から相談を受け「社会貢献につながるなら」(鬼塚会長)と快諾。季節の旬の野菜の提供を開始した。
 12月には旬の時期を迎えているカラーピーマンとナスを5キロずつ提供。同児童館のスタッフらがオムレツやシチューを作り、参加者に振る舞った。鬼塚会長(63)は「新型コロナウイルスの影響で親が失業する家庭も全国的に増えていると聞く。少しでも支えになれれば」、同児童館の児玉尚子館長は「地元の野菜の魅力も伝えたい」と話した。
 今月23日に予定していた同食堂は、新型コロナ感染防止のため中止。2月から再開する予定。

© 株式会社宮崎日日新聞社