長崎県とベトナム・クァンナム医療短期大 介護実習生受け入れ 2例目の覚書締結

オンラインの締結式でトゥアン副学長と握手を交わすポーズをとる中田福祉保健部長(左)=県庁

 外国人の優秀な介護人材を安定的に確保しようと長崎県は21日、ベトナムのクァンナム医療短期大と介護分野の技能実習生受け入れに関する覚書を交わした。同様の覚書締結はベトナムのドンア大に次ぎ2例目。
 ベトナム中部のクァンナム省にある同短期大の学生数は約870人。看護、薬学部などがあり、同省の医療機関へ人材を提供しているほか、卒業生のうち約200人は日本国内で働いているという。
 覚書の内容は、同短期大が長崎県内で働く意欲のある技能実習候補生を県に推薦し、県は候補生が県内の介護事業所で就業できるよう支援する。実習生は12月ごろに10人程度が入国予定。
 県庁と同短期大をオンラインでつないだ締結式で、中田勝己福祉保健部長は「実習生が安心して働くことができる体制の構築に努める」とあいさつ。同短期大のフィン・タン・トゥアン副学長は「学生たちが働きやすい環境をつくっていただき、日本語、介護技術の教育もお願いしたい」と述べた。
 県は2025年度に看護人材が3千人ほど不足すると推計。このうち約千人を外国人の人材で補う目標を立てている。


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