英紙「タイムズ」は21日、今夏の東京五輪について、日本政府が水面下で東京五輪中止を結論付け、2032年開催確保を目指していると報じた。
同紙によると、すでに延期されている大会開催は絶望的だと合意されており、現在の目標は、後に東京が再び開催する可能性を持ったまま中止を発表する方法を探しているという。与党幹部の話として「すでに1年延期された大会は絶望的だとの認識で一致している。今は次に可能な2032年大会の開催を確保することに焦点が当てられている」と伝えた。
また「誰も最初に言いたがらないが、開催は難しすぎる。個人的には開催できるとは思わない」という同幹部のコメントも紹介。これまで国際オリンピック委員会(IOC)も日本政府も開催可能と主張していると報じている。
英紙「タイムズ」の報道について、大会組織委員会は22日に「政府においては、菅総理が大会開催への決意を示しておられ、また、コロナ対策調整会議を設置し、大会開催のために徹底的なコロナ対策を講ずることを主導いただいている。政府、東京都、組織委、IOC、IPCなど全ての関係機関が、今年の夏の大会開催に完全に注力しており、組織委としては、一日も早い社会の回復を願い、今夏の安全で安心な大会開催実現に向けて、引き続き、関係団体と緊密に連携し、準備に尽力してまいりたい」とのコメント発表した。