特殊詐欺の認知件数1772件、5年ぶり減も高水準 被害総額33億円超 神奈川県警「迷わず通報を」

神奈川県警

 神奈川県警が2020年に認知した特殊詐欺の件数(暫定値)は前年比1021件減の1772件となり、2015年以来5年ぶりに減少したことが18日、県警のまとめで分かった。被害総額(同)も同20億円余り減の約33億4100万円で、2年連続で減少した。

 特殊詐欺事件に関与したとして、県警が詐欺や窃盗などの容疑で摘発した件数は674件(前年比163件増)、検挙人数も216人(同39人増)に増加した。県警は「摘発と抑止の両面で対策を強化したことが奏功した」と分析。ただ、全国的にみれば県内の認知件数は東京都に次いでワースト2位。依然として高水準で推移しており、県警は引き続き撲滅に向けた対策を進める。

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