いじめ防止全国小中で 子供サミット出席 都城・西中

全国いじめ問題子供サミットで取り組みを紹介した(左から)猿山蒼椛さん、冨吉美智さん、林来瞳さん

 「全国いじめ問題子供サミット」(文部科学省主催)は23日、オンラインで全国をつないで開催された。都城市・西中(近藤満校長、588人)が本県代表として2年連続で出席し、いじめ防止の取り組みを発表した。
 同サミットは全国の小中学校71校から児童生徒が参加、37校が活動発表を行った。西中からは新旧生徒会役員ら12人が出席。3年冨吉美智さん(15)=前生徒会長=と、2年の林来瞳(くるみ)さん(14)=現生徒会長、猿山蒼椛(あおか)さん(13)=現生徒会副会長=が登壇した。
 3人はいじめの実態把握や生徒の悩みを受け付ける目安箱の設置、生徒会役員が「悩み相談推進員」として対応していることを紹介。「スクールカウンセラーから実践的な講習を受けた生徒が相談に当たる」「アンケートでは各学年でいじめが改善されていることが分かった」と報告した。
 冨吉さんは「全校生徒が意識して取り組んでいることを伝えられた。他校では性的少数者(LGBTなど)について自分たちにはない視点も取り入れていて勉強になった」と話していた。

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