北陸瓦斯株式会社(新潟市中央区)が2021年3月期第3四半期決算を公表、原料費の減少と経費の削減により減収増益

北陸瓦斯株式会社

北陸瓦斯(北陸ガス)株式会社は8日、2021年3月期第3四半期決算(連結)を発表した。売上高332億4,900万円(対前期同期比△7.4%)で、営業利益4億100万円(前年同期は△1億2,600万円)、経常利益6億1,700万円(前年同期比815.9%増)、親会社株主に帰属する純利益は3億7,000万円(前年同期は300万円)と減収増益となった。

新潟県見附市のガス事業譲受けによりガス販売量の増加があったものの、原料費調整に伴うガス料金単価の引き下げや、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による業務用を中心としたガス販売量の減少があったことなどが減収に影響した。

一方営業費用は、見附市のガス事業譲受けに伴い減価償却費などの増加があったものの、LNG(液化天然ガス)価格の下落やガス販売量の減少に伴い原料費が減少したこと、また経営全般にわたり経費の削減に努めたことなどから、前年同期に比べて減少。この結果、売上高では減収だったものの、増益になった。

北陸瓦斯は、ガスの需要期である冬期に入り、気温も平年より低く推移しているものの、今後の気温の状況により通期の売上高は大きく変動し、利益についても同様に変化することから、現時点において通期業績予想の修正は行っていない。また同社の連結業績は、季節的変動の著しいガス事業の占めるウェイトが高いため、ガスの需要期である冬期を中心に春先にかけて、売上及び利益が多く計上される傾向にある。

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