国際課題どう解決 福島高「ピースゲーム」授業

谷口さん(左手前)からワールドピースゲームに関する説明を受ける福島高生

 串間市の福島高(澁谷好一校長、206人)は、難民などの国際的課題を考える「ワールドピースゲーム」の授業に取り組んでいる。普通科探究クラスの1年生28人が意見を出し合い、社会で必要な思考力や交渉力を磨く。
 ゲームは難民や環境、領土問題などの解決を図るもので、約40年前に米国で誕生。同校は活性化策などを探る「地域創生学」の授業に生かそうと、市の支援事業を活用して2019年度から取り組んでいる。指導は公式ファシリテーター(進行役)の谷口真里佳さん(32)=宮崎市大島町=が担当。19日まで5回実施する。
 1月22日にあった20年度1回目の授業では、谷口さんがゲームのルールなどを説明。生徒たちは仮想の国の資産、軍事力、自然環境などを確認した上で四つの国と世界銀行などのチームに分かれ、国名やシンボルマークなどを決定した。
 国の「首相」に就いた河野一愛(いちあ)さん(16)は「チームをしっかりとまとめ、軍事力を行使する際には冷静な判断をしたい」と話していた。

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