横浜市、人気のごみ分別案内「イーオ」休止 不審サイトに接続確認

AIを活用した「イーオのごみ分別案内」

 横浜市は9日、人工知能(AI)を活用しインターネット上でごみの分別や出し方を対話形式で案内するサービス「イーオのごみ分別案内」を休止したと発表した。不審なサイトに接続する現象を確認したためで、現時点で具体的な被害は確認されていないという。

 市によると、検索サイトを利用して結果表示から市のページ「ごみの分別を調べる」をクリックすると、「イーオのごみ分別案内」ではなく、不審なサイトに自動的につながる現象が発生。市民から7日にメールで通報があり、市も8日に現象を確認。同日中にサービスを休止したという。

 このサービスはAIを活用した「自動会話プログラム」を使い、マスコットキャラクターのイーオが捨てたいごみの分類方法を答える仕組み。ごみとは関係ない「夢」「脂肪」などの語句を入力すると、気の利いた答えを返すことで人気を集めていた。

 市資源循環局の担当者は「昨年4月から9月までの半年間で約47万件のアクセスがあった。ご迷惑をお掛けして申し訳ない」と説明。同サービスを提供しているNTTドコモとともに原因を調べ、早期の復旧を目指すとしている。

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