食品ロス削減案を提言 都城西高で探究活動発表

食品ロス削減に関する研究について発表する都城西高の生徒たち

 都城市・都城西高(鍋倉一幸校長、648人)の探究活動発表会は9日、同校であった。フロンティア科の2年生42人が「持続可能な開発目標(SDGs)」など自ら選んだテーマの研究成果を披露した。
 生徒たちは2020年5月から課題の選定に取り組み、九つのグループに分かれて研究を進めてきた。発表はデータなどを掲示し、成果を口頭で報告する「ポスターセッション形式」で行い、1、3年生や職員らも審査に参加した。
 最優秀賞を受賞したのは無料通信アプリ「LINE(ライン)」の都城市公式アカウントを活用し、食品ロス削減のアイデアについて研究したグループ。賞味期限が近い食品の引き取りを仲介できるアプリとラインの連動を提案したほか、食品購入時に電子決済やポイント還元ができる機能についても紹介した。
 発表を担当した新留けやきさん(17)は「実用化できるよう試行錯誤した。SDGsの取り組みにつながれば」と話していた。
 上位2チームは3月16日にオンラインで開催される「県普通科系専門学科探究活動発表会」に出場予定。

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