大井町、初の大規模公園整備 22年春オープン「移住の呼び水に」 神奈川

来春オープン予定の「大井中央公園」の完成イメージ(大井町提供)

 神奈川県大井町は町内では初めてとなる大規模公園として「大井中央公園」(同町金子)を整備し、来年4月のオープンを目指している。将来的な人口減少も見込まれる中で町は「子育て世代の移住の呼び水となれば」と期待を込める。

 中央公園は同町役場北側に隣接する大井中央区画整理事業地内の約2.4ヘクタールに計画。芝生広場やバスケットコートなどを整備するほか、2階建ての防災備蓄倉庫(延べ床面積300平方メートル)や地下貯水槽も設置し、災害時の防災拠点機能も果たす。総事業費は約13億円で、20年度に着工。21年度一般会計予算案には、防災倉庫や遊具設置などの費用として約6億6200万円を盛り込んだ。

 区画整理事業は町中央部に広がっていた農地を住宅地へ転換を図り、町の新たな中心市街地にしようと、15年度にスタートし、約13.5ヘクタールに約千人の移住が見込まれている。

 町ではこれまで小さな公園しかなく、大規模な公園の開設を望む声が強かったという。小田眞一町長は「小さな子どもの遊び場だけでなく高齢者の健康づくりにもなる。定住のきっかけとなり、全町民が利用できる公園になれば」と期待している。

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