【カーリング】男子はコンサドーレが3連覇 北京五輪出場確定へ「着実に進んでいくだけ」

スキップの松村雄太(C)JCA IDE

カーリングの日本選手権最終日(14日、北海道・稚内市みどりスポーツパーク)、男子の決勝が行われ、コンサドーレが常呂ジュニアを9―7で下し、3連覇を達成した。今大会の優勝で北京五輪に日本代表として選出される権利を獲得。世界選手権(4月、カナダ)で6位以内に入れば、北京五輪への出場が確定する。

オール高校生の常呂ジュニア相手に、王者が底力を見せつけた。前半を終えた段階で4―4の同点。第7エンド(E)には3点を献上し、5―7とリードを許す苦しい展開を強いられた。それでも、直後の第8Eにサードの清水徹郎(32)がトリプルテイクアウトの好ショット。「流れを持ってこれた」(清水)と一気に3点を奪い返すと、第9Eにもスチールを成功させてリードを広げた。最終第10Eはスキップの松村雄太(31)が「みんな頑張ってくれて、最後の最後に僕が決めれば勝つっていうシチュエーションを作ってくれた」とハウス内にあった常呂ジュニアが同点に追いつくために必要な石をすべて外に出し、勝利をたぐり寄せた。

接戦を終えた松村は「年々国内での争いは厳しくなっていて、簡単に勝たせてもらえる試合は減った。そういう意味ではチームとして成熟して苦しいときも全員で耐えることができるようになった」と充実の表情。世界選手権に向けては「ここから1つずつ着実に進んでいくだけ。目の前にある1試合や1日を過ごして、最終的に(北京五輪の国別出場枠)到達できたら」と力強く決意した。

確かな手応えを胸に、世界の強者たちに挑む準備は整った。

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